加藤幸彦(エス)です。
住宅作品「ハウス・エアロチーノ」です。
この住宅の敷地は、いわゆる「旗竿土地」(敷地延長とも)。
周囲はすべて隣家にかこまれていて、道路に面するのはわずか2.5mの旗竿状の部分のみです。
容積率いっぱいに建てようとすると、必然的に旗竿以外のところを目一杯使わなくてはいけません。
このとても不利な条件のなか、2階に大きなリビングルームを設けて、1階は「寝るだけ」の寝室と水まわりを配置することとしました。
しかし、そうすると、1階に玄関をつくる場所がない!!
・・そこで思い切って、玄関を「2階」に設けることとしました。
階段と玄関ドアの前面には、目隠しを兼ねたルーバーの手摺を取付けています。
道路から、露地のような「旗竿」を通って、階段を上がり、ルーバーで囲まれた玄関を開けると・・・そこには広くて明るいリビングが一気に現れます。
不利な状況を逆手にとって、ドラマチックな空間演出が実現しました。
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住宅作品「ハウス・エアロチーノ (屋上テラスとリビングが つながる家)」
http://open-g.net/press/archives/518
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このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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