- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
意見が違うからこそ(By盛田昭夫氏)
ソニーの創業者盛田昭夫氏にこんな逸話があります。
盛田氏が副社長の頃、
ある日、会長だった田島道治氏と意見があわず衝突した。
すると、田島氏は辞めると言い出した。
そこで盛田氏はこう言った。
「お言葉ではありますが、
あなたと私がすべての問題について
そっくり同じ考えを持っているなら、
私たち二人が同じ会社にいて、
給料をもらっている必要はありません。
その場合は、私かあなたのどちらかがやめるべきでしょう。
この会社がリスクを最小限に押さえて、
どうにか間違わないですんでいるのは、
あなたと私の意見が違っているからではないでしょうか。」*1
「金言耳に逆らう」と言います。
組織に属していれば社内の人間と意見がくい違い、
胃の痛くなることが多いですね。
ですが、組織運営において皆が同じ意見を持つことは、
停滞の「兆し」であるのかもしれません。
リーダーの意見をおしつけ、従わせ、情報を閉じて
人としての道を外しまった企業が
次から次へと白日の元にさらされています。
ユダヤ社会では「全員賛成」の場合、その案は否決になると聞きます。
意見が違っていることを尊重できなくなった時、
職場が異なる意見に神経症のように過敏になった時
ちょっと立ち止まって考えてみることが大切ですね。
「異見」を尊重できているか?
それは組織が、職場が活性化されているかどうかの
バロメーターにもなると思います。
EARTHSHIP CONSULTING
*1『MADE IN JAPAN わが体験的国際戦略』(著 盛田昭夫 朝日新聞社)