加藤幸彦(エス)です。
写真は、住宅作品「小鳥が自由に飛びまわる大きなリビングルーム」の1階ホール。
それぞれの部屋へのアクセス動線であるとともに、ピアノ演奏を楽しむための空間でもあります。
ここでの床素材は、ピアノの音への影響、掃除のしやすさ..などを考慮して「タイル」を採用しました。
タイルの色はダークグレー。
ツヤを押さえたシックな風合いのイタリア製タイルです。ちょっと国産にはない質感です。
隣接する和室のタタミとも、なかなか相性がいいですね。
黒、あるいはダークグレーの床材は、とても落ち着いた雰囲気を演出します。
そして同時に、「涼しい」という印象を与えてくれる素材でもあります。
じっさい、夏場のタイル面は少しヒンヤリと感じられますし、開口部から差し込んだ光が鈍く反射する様子は少し涼しい気分になります。
ついでに書きますと、「冬は寒いんじゃない?」という疑問を頂きそうなのですが、そこは大丈夫。
タイルであることの利点は、冬もキチンとあるのです。
それはまた、後日コラムにて。
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住宅作品「小鳥が自由に飛びまわる大きなリビングルーム」
→http://open-g.net/press/archives/400
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このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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