日経記事;"セコム, インドで病院経営 中高所得層に先進医療"考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;"セコム, インドで病院経営 中高所得層に先進医療"考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月18日付の日経新聞に、『セコム、インドで病院経営 中高所得層に先進医療』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『セコムはインドで病院経営に乗り出す。豊田通商などと組み、来年春に南部のバンガロールで病院を開業、日本の先進的な医療を提供する。

インドでは経済成長に病院の整備が追いつかず、特に中高所得者向けの先進施設の需要が高まっている。セコムはグループ会社を通じ国内で18病院の経営を支援しており、そこで得たノウハウを成長市場の開拓に生かす。

インドで日本企業が病院経営に直接乗り出すのは初めて。インドでは民間企業でも病院を経営でき、現地資本の企業や米国系企業が病院を設立している。

ただ現状の病床数は約80万床で、人口が10分の1の日本より少ない。所得水準の向上で先進的な医療を受けられる患者数も増えており、今後、日本の医療技術やノウハウの輸出が広がる可能性がある。

セコムはバンガロールに病院運営会社「タクシャシーラ・ホスピタルズ・オペレーティング」をこのほど設立。資本金は約20億円で、セコムグループが約40%、現地財閥のキルロスカ・グループが約35%、豊田通商が約25%を出資する。キルロスカはインドの中堅財閥で、トヨタ自動車と合弁工場を運営している。

来年4月にバンガロール東部で300床弱の病院を開設する。磁気共鳴画像装置(MRI)などを導入し、専門的な治療のできる総合病院とする。病院数を順次増やし、今後5~10年で2万床規模まで広げる。先端医療の受診を求める旅行者の利用も視野に入れる。

セコムはグループ会社のセコム医療システム(東京・渋谷)を軸に国内で医療サービスを展開している。関連する病院からインドの新病院に指導医を送るほか、異なる専門分野の医師がチームを組む治療法、質の高い看護、患者への接し方など日本の医療現場で使われている手法を指南する。豊田通商は医療資材の調達などで新病院を支援し、効率的な経営手法についても助言する。

日本の企業や医療法人が海外で病院を経営する例はまだ少ない。徳洲会グループが2006年にブルガリアに病院を開業したほか、三井物産がトルコの病院最大手に出資している。ただ新興国の経済成長などに伴い、海外進出が今後増える可能性がありそうだ。』


医療分野は、環境などと共に国内企業にとって今後の成長事業と期待されています。アジアを含む新興国での経済発展により国民所得が向上していますので、人口増も手伝って、医療分野は今後大きな潜在力をもつ事業となります。

国内企業が日本で蓄積した医療ノウハウをインドで展開するケースとして、本日の記事でセコムを取り上げています。

セコムは、防犯機器・システム事業から始めて、現在、自社グループの中に、食品の通信販売、在宅医療、病院機能付き有料老人ホームなどの事業会社を持つようになっています。

セコムは、これらのグループ企業の機能を生かして、すでに海外展開を始めています。例えば、中国で高級老人ホームの運営事業を始めると、4月18日に発表しています。

現地不動産開発大手の上海陸家嘴金融貿易区開発と合弁会社を設立し、2015年をめどに上海に第1弾の施設を開業するとのこと。

セコムのノウハウを基に質の高いサービスを提供。介護担当者のほか、常駐医師を置いたり、入居者に高齢者用のリハビリテーションメニューを提供したりする。高齢者が操作しやすい防犯システムも導入する計画です。

セコムは、グループ197社を横断した海外展開体制を構築するとして、2012年1月1日付でグループ国際事業本部を設置しました。老人ホームや病院などの医療分野は早ければ12年度に新たにアジアで展開に乗り出すと発表していました。

医療分野では、中国やインド、インドネシアなどで現地調査や提携折衝に入っていました。病院では各国の医療施設制度に合わせ、新設や既存施設への運営参画の形で進出。各国の高齢化や高所得化をにらみ、上質の老人ホームや高齢者住宅などの展開も検討するとされています。

上記中国やインドでの新規事業展開は、この事業計画の具体的な表れです。

今まで、国内で行っていた事業について、アジアを中心とする新興国で展開することにより、売り上げ拡大をさせる動きです。ワタミも同じようにアジアを中心に新規事業展開を行っています。

国内で培ったノウハウを生かして、経済発展した新興国で新規事業展開する動きです。今後も、同じように、アジア市場開拓を行う企業が増えるとみています。

人口が増え、且つ、所得が向上した国に対して、病院や医療の事業を展開することは、当該地域の医療対策に貢献しつつ、事業拡大が出来ますので、国内企業の強みがより一層発揮されます。

セコムのような国内企業は、要求仕様が高い日本人を満足させるために、きめ細かなサービスや高度な医療技術・機器が求められます。

その磨き上げた医療技術・ノウハウで、海外展開を図ることは合理的なやり方であり、付加価値の高い事業となる可能性があります。

医療技術に関しては、クラウドを活用することで、現地と日本を結んで、高度技術の教育や難易度の高い手術の支援、更には、病歴や症例情報の共有化など、国を超えた事業展開も可能になります。

国内病院との提携で、海外では難易度が高く高度なノウハウを必要とする手術を日本で行うようなことも日常的に行なわれるとみています。

セコムのような医療関連の国内企業がより積極的にアジアを中心とした新興国に進出し、現地の医療環境改善に貢献しながら売り上げ拡大を図ることを期待します。

医療や病院経営は、国内企業の強みを発揮できる分野の一つです。第二、第三のセコムの出現を望みます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

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