『家相』が伝えていること。 - 建築家への相談 - 専門家プロファイル

株式会社ソキウス 代表取締役
東京都
建築家
03-5735-9700
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

『家相』が伝えていること。

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 建築家への相談
ものづくりの現場から

住宅の設計という仕事がら、よく『家相』について問われます。

『家相』は、家の間取りのありようを分別する、言い伝えです。

私はよく、このように考え、お答えするようにしています。


たとえば 

家相では 正方形・長方形のような正直な形の間取をよしとし、

凸凹 があるプランニングを『かける』とか『はる』といって

忌み嫌います。


凸凹の部分は 対風圧・対地震への応力が集中し、正直な形の

建物より、構造的に不利になりやすいです。

きっと昔から 台風や地震といった大災害のたび、凸凹の部分

が、大きな被害をこうむってきたのでしょう。

その経験が、言い伝えとして伝承されてきた、と考えられます。

構造力学の考え方が確立された現在でも、理にかなってますね。


裏鬼門の方角(南西)に 火 があることも 忌み嫌われます。

火 とはつまり 台所 です。

昔は台所にある生鮮品に西日が当たり、よく腐ったのでしょう。

合理的です。ただ、冷蔵庫が普及した現在ではどうでしょう‥。


といったように

単に伝承といえども、突詰めると、そこに合理性が見えてきます。

そこが 『家相』 の ひとつの本質でしょう。


ただ しかし、合理性がうかがえない事柄も家相にはあります。

単なる言い伝えとしかいえないこと。これも、否定できません。

われわれ 日本人は、 

みんな、お正月になれば 初詣に出かけ神様に手を合わせます。

建物を建てるときには、地鎮祭で土地の神様に ご挨拶します。

信仰の儀式が習慣がとなり、すでに生活の一部となっています。

合理性だけでは、わりきれません。


合理性があること。必ずしも 合理性がある とは思えないこと。

どちらもある、ということを意識してみると、間取を考える上で

優先順位を付けたり整理整頓するさい、ひとつの基点とできます。


『家相』 と そのように向き合ってみては どうでしょうか。

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 建築家)
株式会社ソキウス 代表取締役

スマートに シンプルに 住う。 都市型住宅・集合住宅

都市の厳しい条件のもとでも、住宅や集合住宅を実現させてきました。住宅計画における制約は、生活空間に個性が生まれる、ひとつの契機として、ポジティブにとらえております。

03-5735-9700
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「ものづくりの現場から」のコラム

このコラムに類似したコラム

自分たちの‥ ありのままの‥ 建築 岩間 隆司 - 建築家(2014/07/09 18:37)

心地いい小さな家を、いや、心地いい場を作りたい 志田 茂 - 建築家(2013/05/20 14:01)

9月14日 表参道で 戸建て住宅の設計・見積をプロがチェック 寺岡 孝 - 住宅&保険・住宅ローン コンサルタント(2012/09/08 14:00)

建売住宅の自由設計の問題点 福味 健治 - 建築家(2011/12/22 09:59)