- 佐藤 千恵
- 行政書士東京よつ葉法務オフィス
- 東京都
- 離婚アドバイザー
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
未熟な自己愛~モラルハラスメント
-
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モラルハラスメント被害
女性の離婚専門板橋区の女性行政書士
東京よつ葉法務オフィス
モラハラ行政書士のちえぼぅです
* * * * * *
最近良く
自己愛と他者愛、対象愛
について考えています。
モラルハラスメントの加害者は、
「自己愛性の人格障害」
「自己愛性の変質者」
等と一般的に言われています。
ですが、そもそも
生まれながらに完璧なバランスの自己愛を
持っている人などいません。
出生以来、両親や兄弟、
学校の友人やコミュニティ
アルバイトやサークルなど、
様々な場面で人と関わること、そして
様々な経験をし自分を知ることで、
みなさん「その人なり」の自己愛を育てて
行くのだと思います。
モラハラ被害に遭いやすい傾向を持つ方や
私の事務所で出会うモラハラ夫を持つ
被害者妻の立場の方を見ていると、
自己愛や自己評価が低くなってしまっている
傾向があると感じます。
「私が何かしたら、夫にありがとうと言って欲しい。
でも、そんな事を求める私も良くないですよね。」
「私も夫に色々求めてしまうからダメなのでしょうね。」
と言った感じの事を、表現を変えて多くの女性が
仰るのです。
ですが。。先週の記事
「過大な要求 」
でも書いたのですが、
人間関係は、与えるばかりでも
与えられるばかりでも成り立たないと思います。
自分が相手に求める事に罪悪感を感じてしまう
被害者の方が多いのですが、
自分がしてあげた事に対して見返りを求めてしまうのも
また、人間として当然の事だと思います。
要は、バランスです。
一般的に
「母親が子どもに与える愛は、無償の愛」
と言われています。
私が大学にいた頃、
母親の赤ちゃんに対する接し方について学ぶ
機会がありました。
母親と、生まれたばかりの赤ん坊。。。
そうです、まさに「母の無償の愛」の時期です。
この頃の母親は、赤ちゃんに没頭状態。
「母性の原始的没頭」
と心理学では言いますが、まさにその通りです。
多くの母親が、外出も控えて
一日中寝る間も無く赤ちゃんのペースに合わせて
生活します。
2~3時間ごとに泣き出す赤ん坊に合わせて
寝起きし、自分の事は後回しで
献身的に世話をします。
ろくに休めずヘロヘロの身体で、それでも
赤ちゃん優先で生活するのです。
ここまでのお話を聞いて、
「ほ~、なるほど。
ここまで出来るなんて、やっぱり母親の愛は
無償の愛だなぁ~。」
と思った方もいらっしゃるかも知れません。
私も、こうして一人の人間を育て上げる
「母親」という存在は、本当にすごいと思います。
ですが。。
この時期の母親が本当に「無償」でこれらの
行為をしているかと言うと、
そうではないという考え方もあるのです。
(もちろん諸説あります)
例えば、母親が赤ちゃんを抱っこすると安心したように
ぐっすりと眠る。
グズグズと泣いていた赤ん坊が、おむつを変えて
上げると嬉しそうに笑う。
あやした時に母親の指先を「ギュッ」と握り返す。
こうした赤ちゃんの可愛らしいしぐさや笑顔、
母親だけに見せる安心感などは、
赤ちゃんから母親へのお返し、ご褒美なのだろうと
いう説があるのです。
人間、お金や物だけが報酬やご褒美では
ありませんものね。
ですので、いわゆる「育てにくい子」に分類される
タイプの子。。
常にぐずって泣いていたり、
笑顔が少ない、表情が乏しいタイプの赤ちゃんを
持つ母親は、
育児ノイローゼになりやすい傾向を持つと
言われています。
育児ノイローゼになってしまう母親を
責める事はできません。
「自分の子どもなんだから、どんな子どもだって
愛せるはずだ!」
これは確かに正論かも知れませんが、
育児ノイローゼ気味になっている母親に言った所で
何の解決にもならない言葉でしょう。
話が逸れてしまいましたが;;
何が言いたいかというと、
赤ちゃんへ向ける母親の愛情ですら、無償の
ものでは無いという側面もあるのですから、
成人した妻が、同じく成人した夫に対して感謝や愛情を
求めてしまう気持ちは、
なんら責められるようなものでは無い、と言う事です。
モラハラ被害に遭いながらも、何とか
日常生活を営んでいる時、
せめて言葉での労いや「ありがとう」を聞きたいと
求める自分を責める必要は無い、
と言う事です。
未熟な自己愛の持ち主は、他者を愛する事が
困難です。
自分の自己愛を満たす為に他者を利用する事を
なんとも思いませんし、
むしろ他者が自分の為にあれこれしてくれるのは
当たり前だと思っています。
反対に、自己愛や自己評価が低い人は、
他者に求めることに必要以上に罪悪感を持って
しまいがちです。
一方的に与える事に慣れてしまい、
自分の事は後回し、という状況になりやすいのです。
大切なのは、バランスです。
与えるばかりでも、与えられるばかりでも良くない。
この事に気付いて頂きたいと思います。
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