先日、生命保険の見直しのご相談がありました。
子どもさんが2人で、それぞれ学資保険に加入しておられました。
月々の保険料は、約15,000円ずつで合計約30,000円かけています。
子どもさんがいるご家庭では、学資保険に加入しているケースが多いですが、
ぜひ注意していただきたいことがあります。
それは、総支払保険料と満期保険金を確認することです。
今回の相談者の場合、 「 総支払保険料>満期保険金 」
となっていました。つまり元本割れになっていたのです。
以前の金利が高い時期は、学資保険は魅力のある商品でしたが
現在は低金利時代ですので、一部の保険会社を除くと
こういった元本割れがよくあります。
子どもの教育資金=学資保険という考え方をしているひとが多いですが、
世帯主が万一の場合の保険に加入していれば、学資については
「保険」でなければならないことはありません。
学資「積立」であれば、元本割れもしません。
また、満期が18年とすればその間万一の場合に解約すれば
損失がさらに大きくなります。
保険会社が破綻した場合でも、同じく大損をします。
低金利時代の今は、流動資金として動かしやすい金融商品を選ぶほうがいいです。
あまり長期の積立はお勧めできません。
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