国民健康保険の被保険者とは

社会保険の内、一番使用するのは健康保険かと思います。この被保険者シリーズの最初に組合健保等の健康保険制度を説明しました。では、組合健保、協会けんぽ、共済健保など被用者保険に加入しない方が入る健康保険として、地域医療保険の国民健康保険があります。

国民健康保険の保険者は、市区町村と国民健康保険組合の2つに分かれています。
国民健康保険組合は、市区町村が行う国民健康保険事業に支障が無い場合に限って設立が認められるもので、同種の事業または業務に従事する300人以上の人で組織されます。
医師、歯科医師、薬剤師、助産師、食品販売業、避け販売業、土木建築業、理容美容業、浴場業、弁護士等の保険組合があります。

詳しくは下記国民健康保険組合協会
http://www.kokuhokyo.or.jp/

国民健康保険に加入する人＝被保険者は
健康保険など職域保険の被保険者とその被扶養者や生活保護を受けている世帯を除いて、その市町村に住所がある人は全て加入しなければなりません。強制加入です。
具体的には、自営業者や老齢(退職)年金を受けられる会社員を辞めた人達が該当します。
加入手続きは居住地区の市町村役場で行います。

1. 国民健康保険は、農漁民・商工自営業など非給与所得者全てを対象とした健康保険制度です。
2. 国民健康保険は「世帯単位」で加入し、世帯主がその届出をします。
3. 市区町村が実施する国保では、大人と子供の区別が無く、一人一人が被保険者となり、被扶養者という概念はありません。国保に加入する人全員が被保険者です。

国民健康保険の保険者が市区町村で有ることは、保険料も夫々の市町村によって異なる事になります。被保険者が多く、その多くが健康で有れば料金が安くなりますが、高齢者の被保険者に占める割合が多いく、予防医療も徹底できていない市区町村では、料金も高く高くなります。上限は2011年で
• 医療分保険料　51万円
• 後期高齢者支援金分保険料　14万円
• 介護分保険料（40歳以上65歳未満）　12万円
総額で77万円となっています。
国民健康保険では、健康保険の取り扱いと異なり、業務上外を問わず疾病・負傷、死亡、出産に関して保険給付を行います。
ただ、市区町村が実施する国保では、「傷病手当金」「出産手当金」を支給しているところはありません。

もし、東京で転居する際には保険料の確認をお薦めします。

国保の料金体系等は下記にてご確認下さい
千代田区、札幌市、徳島市の料金表が示されています。

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文責
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吉 野　充 巨
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