「被害の受け身」の言葉を使わないようにしよう。2 - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

阿妻 靖史
パーソナルコーチ
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「被害の受け身」の言葉を使わないようにしよう。2

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恋愛セラピストのあづまです。

「被害の受け身」の言葉を使わないようにしよう。1』の続きです。


そこで、ここからがプロのテクニックなのですが、こちらがその話題に触れるときには、さりげなく被害の受け身を止めて、能動表現に直したり、間接的な言語に変えて表現します。

たとえば、
相談者:「夫に叩かれたんです」
カウンセラー:「ご主人さんが○○さん(相談者)を叩くという出来事があったんですね」

あるいは、
相談者:「夫に勝手にお金を使われちゃうんです」
カウンセラー:「そうですか。ご主人さんが○○さんに相談なくお金を使ってしまうのですね」


悩みの中にいて、自分が被害者の位置に、心理的に入りやすい人は、出来事を客観的に見ることが必要で、でもそれが苦手なんですね。

「客観的に見ればいいじゃん」と言われてできるぐらいなら、もうやっています。
だから、ちょっとサポートしてあげるんですね。

とても小さな事だけれど、被害の受け身表現が出てきたら、能動表現に直して伝え返す。
これは、カウンセラーでなくても、身近に被害の受け身をよく使う人がいたら、できるサポートです。ぜひ、あなたの大切な人に、客観的な視点という能力をプレゼントしてあげてください。


最後にもういちど、被害の受け身を使わないように伝え返した場合と、
被害の受け身を使って伝え返した場合を並べておきます。

被害の受け身を使わないように伝え返す場合
相談者:「夫に勝手にお金を使われちゃうんです」
カウンセラー:「そうですか。ご主人さんが○○さんに相談なくお金を使ってしまうのですね」

被害の受け身を使って伝え返した場合
相談者:「夫に勝手にお金を使われちゃうんです」
カウンセラー:「そうですか。ご主人さんに勝手にお金を使われてしまうんですね」


どちらかの表現が絶対的に正しいというものではありません。
常に客観的すぎる人はむしろ、主観的になって自分の気持ちをしっかり感じてみることだって大事です。ですが、このコラムで伝えたかったことは、こんな小さな言葉遣いひとつでも、視点を変えることができるということです。

どう活かすかは、あなたにお任せします。

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