夏は開放的なリビングとして外壁まで大きく使い、冬はその内側で建具を閉めて、コンパクトに生活します。外周の開口部からのひかりが、内側の障子を通して、柔らかい空間を演出します。また、これによって冬の光熱費を抑えることができます。
実際生活体験を聞くと、季節だけではなく、一日の中の時間帯で建具を閉めたり開けたり、こまめに利用して家の中の環境をコントロールしているようです。
こうして東北の季節に合わせた夏の家、冬の家が出来ました。二重の生活の始まりです。
このように住宅は、地域の気候や周囲の環境によって建ち方も変わります。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
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