- 後藤 一仁
- 株式会社フェスタコーポレーション 代表取締役社長
- 東京都
- 公認不動産コンサルタント
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03-5911-7200
よく、マンションの販売モデルルームなどで、営業員から、例えば、
『このマンションは、杭を地中60mの深さまで、数百本も打っているので安心です!』などといった説明を受けることがあります。
マンションを売っている、いわばプロからそれらしく説明されると『そうか、杭を60mもの深さまで、しかも数百本も打っているのなら安心だな』と思ってしまいます。
分譲マンションは、ほとんどの場合、地盤の堅さを示すN値50以上の支持層と呼ばれる堅い地盤に届くまで杭基礎を深く打ち込んで、建物を支えています。
しかし、杭の長さが長いということは、堅い地盤である支持層が、それだけ深いところにあるということです。
つまり、地盤があまり良くないということを示します。
ですので、この言葉は間違いであることが多いです。
杭が深く打ち込まれているほうが安心なように感じますが、実は反対です。
杭が長くなればなるほど地震の揺れが大きくなる可能性が高くなります。
地盤がよいとされる場所は、地表近くに堅い地盤(支持層)が確認される場所ですので、逆に杭の長さは短くなるのです。
以前、『「湾岸タワーマンション」は「首都直下地震」が起きても安心か?』のコラムでもお伝え致しました通り、東京は(島部を除き)、90年近く、「震度6」以上の揺れを経験していませんので、震度6以上の揺れが実際に起きたら、杭を地中かなり深くまで打っているマンションがどうなるのか?は誰にもわかりません。
人生のなかで恐らく最も高額な買物となるマンション。
きちんと、理解した上で購入したいものです。
後藤 一仁
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■ 「湾岸タワーマンション」は「首都直下地震」が起きても安心か? → http://profile.ne.jp/w/c-66547/
このコラムの執筆専門家
- 後藤 一仁
- (東京都 / 公認不動産コンサルタント)
- 株式会社フェスタコーポレーション 代表取締役社長
30年の経験を活かし、不動産を通じてあなたを幸せにします。
本来、不動産は心を豊かにするもの。そんな不動産の何となく見えにくい部分を公正・透明に、わかりやすい言葉で説明し、依頼者様が安心して楽しく、必ず目的を達成できるように、家族が取引する時のような気持ちでアドバイスさせていただいております。
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