日経記事;"新興企業3期連続経常益2ケタ増独自事業,内需開拓"考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;"新興企業3期連続経常益2ケタ増独自事業,内需開拓"考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

5月16日付の日経新聞に、『新興企業、3期連続で経常益2ケタ増 前期、独自事業で内需開拓』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。
 
『新興企業の業績が好調だ。ジャスダックと東証マザーズの2市場に上場する企業の2012年3月期は、経常利益が前の期比13%増え3期連続で2ケタの伸び率となった。

利益水準はリーマン・ショック前(08年3月期)を上回った。独自の事業モデルや技術で内需を開拓する企業が目立つ。新興を除く上場企業が前期は12%減益だったのに比べ勢いが鮮明だ。

15日までに決算発表を終えた新興企業491社を集計した。経常増益になった企業の割合は全体の6割で、最高益を更新した企業も80社あった。

経常利益は全体で4512億円とリーマン前の約4300億円を上回った。独自の戦略を強みに、世界景気の変調や為替相場に左右されずに、着実に利益をあげてきた。

新興企業は内需型のサービス業が多く円高の影響を受けにくい。第一興商はカラオケ店の人気が高まり、経常利益が18%増。100円ショップを運営するセリアも業績が好調だ。

スカイマークは成田空港発着の国内線を増やし経常利益が44%増えた。震災の復興需要をとらえた企業では、作業着を販売するワークマン、防じんマスクの重松製作所、プレハブ建築のナガワなどがいずれも経常最高益を更新した。

高い技術力を持つ企業も健闘している。ニューフレアテクノロジーは、高機能半導体の回路を製造する装置で高いシェアを持つ。日特エンジニアリングも世界シェアの3割を握るコイル製造機の売り上げが、スマートフォン向け需要の拡大を追い風に伸びている。

新興企業全体では13年3月期も16%の経常増益となる見通しだ。』


記事にありますように、一部の新興国企業の業績が好調です。サービス業でみますと、カラオケ、100円ショップや国内観光用移動手段としての格安航空などの内需型産業の活況がみられます。

為替相場に左右されませんので、内需が増えれば業績が伸びます。昨年の大震災後の状況と比べると、国内経済はゆるやかに活性化しつつあります。

この緩やかな拡大傾向が続く限り関連する内需企業の好調さは維持されます。震災の復興需要の恩恵を受けている企業もあります。作業服、防じん用マスク、プレハブ建設が上げられています。この需要は今年いっぱい続くとみています。

製造業でみますと、差別化・差異化可能な技術を持つ企業の健闘が目を引きます。今回の記事では、ニューフレアテクノロジーと日特エンジニアリングなどが上げられています。

ニューフレアテクノロジーは、電子ビームマスク描画装置を含む半導体フォトマスク製造装置のメーカーです。当該製造装置では高いシェアを持っています。

日特エンジニアリングは、各種用途に応じたコイル用巻き線機を提供するメーカーです。この会社も世界シェアが30%以上とのこと。

両社に共通することは、以下の通りです。
1.ニッチな市場での事業展開
2.高度がした技術で競合他社に対する差別化・差異化の実現と維持・強化
3.急成長している世界市場への関わり

1及び2項は、中小製造企業が独自性を出して勝ち残っていくための基本です。これらの二つのことを実現できた製造業のみが存続・発展できます。

もう一つ重要なことは、関わっている市場です。

スマートフォンやタブレット型端末などの需要急増により、使用する半導体には高性能化・低消費電力などが要求されました。半導体メーカーは、これらを実現するため、微細化技術関連投資を進めました。

この結果、ニューフレアテクノロジーの半導体フォトマスク製造装置の導入企業が増え、当該装置の需要増につながりました。

世界市場でみますと、、スマートフォン、タブレット端末といったモバイル機器需要増に加えて、環境対応に絡んで省力化・省電力化の動きと、環境対応車の普及などがあります。

省力化・省電力化の場合、省エネ家電や生活家電といった日常生活の基盤となる製品の消費が伸び、これら製品の開発、設備投資がメーカーにより行われています。

また、自動車の電装化も電機自動車やハイブリッド車の普及と共に進んでおり、電気電子部品メーカーは関連部品の開発供給を積極化させています。

また、先日ブログ・コラムで書きました様に、キャノンの動きに代表される形での工場の自動化・無人化も日本や中国、欧米でなどで進みつつあります。

日特エンジニアリングは、モバイル機器向け微細コイル用自動巻線機などを含めた各種上記需要に合わせた巻線機をメーカーに提供しています。

両社は、世界市場で伸びている業界に関わった事業分野にいます。

ニューフレアテクノロジーはスマートフォンやタブレット型端末などのモバイル機器向け半導体であり、日特エンジニアリングは。モバイル機器に加えて、省力化・省電力化・自動化や環境対応車などの需要増を取り込んでいます。

いくら差別化・差異化な技術を持っていても、需要がなければ事業として成り立ちません。国内に拠点を置きながら、世界市場で需要増となっている事業分野を支える仕組みで、円高や国内需要の有無に関係なく、良い業績を出しています。

国内製造業は、高度な技術力を持って、モバイル機器関連、環境対応や医療など、世界市場で需要増となっている事業分野に関わっていくことが、売上を拡大する上で重要です。

ニューフレアテクノロジーと日特エンジニアリングのケースは、その好事例の一つです。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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