日経記事;"深海レアメタル探査重力探知 駿河湾で実験東大等"考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;"深海レアメタル探査重力探知 駿河湾で実験東大等"考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

本日は日経新聞は休刊日ですので、5月6日付の記事から『深海レアメタル探査 重力探知 まず駿河湾で実験 東大など』のタイトルで掲載されましたものについて考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『東京大学と産業技術総合研究所などは重力のわずかな変化をとらえ、深海底のレアメタル(希少金属)や貴金属などの鉱物を探す技術を開発した。

無人潜水艇に重力測定装置を取り付けた探査実験を9月に実施する。探査効率を高めてコストを減らし、日本近海に眠る豊富な海底資源の活用に道筋を付けたい考え。

千葉市で開く日本地球惑星科学連合会で22日発表する。海底油田やガス田の探査は人工的に地震を起こし、地震波の違いから資源のある場所の検討をつける。

金属資源は海底地形を調べ、検討をつけた場所を掘削しているのが現状という。

研究チームは地下に重い金属の塊があると、密度が高まり重力がわずかに増すことに注目。鉱脈の有無を判別する手法を開発した。

探査実験は静岡県の駿河湾で実施。海洋研究開発機構の無人潜水艇「うらしま」に重力測定装置御を載せ、水深約1000メートルの海底を3日かけて巡回、解析する。

日本近海ではレアメタルを豊富に含む鉱床などが多数見つかっている。国連の大陸棚限界委員会は沖ノ鳥島などを日本の大陸棚と認めた。

政府は海底資源探査に向け準備を急いでいる。』

記事にあります、「国連の大陸棚限界委員会は沖ノ鳥島などを日本の大陸棚と認めた。」の記載は、日経が4月28日付の記事で掲載しました、『日本の大陸棚拡張、国連が認定 沖ノ鳥島周辺など レアメタルなど採掘権、主張できる範囲広がる』に関することです。

記事の抜粋は以下のようになります。

「政府は27日、国連の大陸棚限界委員会が日本最南端の沖ノ鳥島の北方など太平洋の4海域約31万平方キロメートルを日本の大陸棚として新たに認める勧告を採択したと発表した。

国連同委の勧告には拘束力がある。国土面積の8割強に当たる海域が新たに認定され、日本はレアメタル(希少金属)や次世代の天然ガス資源であるメタンハイドレートなどの採掘権を主張できる範囲が大幅に広がる。

今回、国連の委員会が大陸棚の拡張を認めたのは「四国海盆海域」「小笠原海台海域」「南硫黄島海域」「沖大東海嶺南方海域」の4海域の一部。いずれも沿岸から200カイリの排他的経済水域(EEZ)の外にある。。。」

記事にありました“国連が勧告した大陸棚の範囲”をブログ・コラム内に示してあります。大陸棚には、レアメタルやメタンハイブレートの存在が期待されています。

東大などが研究・開発したのは、深海でレアメタルの有無を海底を掘削しないで事前に検証できるシステムです。

このシステムが有効に働きますと、日本の周辺に広がる大陸棚(ほとんどが深海)でのレアメタル採掘のコストとスピードを大幅に短縮できます。

資源会社は、事前検証でレアメタル鉱床を特定し、その限られた場所を中心に掘削することで、開発コストを大幅に下げられます。また、鉱床を見つけられないリスクも軽減しますので、このことも必然的にコスト圧縮に貢献します。

深海からレアメタルを採掘するコストは、地上での採掘に比べて高額になります。少しでも採掘コストを下げる必要があります。この観点から試験的な掘削が不必要になることは、大変有益なことになります。

駿河湾での実験が上手くいくことを祈念します。

レアメタルやレアアースは、蓄電池なモーターなどの性能を向上させるのに必要な材料です。現在、日本はレアメタルやレアアースの供給をほとんど中国に頼っています。

中国はこれらの貴重な鉱物資源を自国の利益のために使う外交カードとして使い始めました。経済性や合理性とは別の次元での論理でレアメタルやレアアースが扱われます。

蓄電池なモーターなどの環境対応技術は国内産業の生命線の一部です。中国のレアメタルやレアアース依存度を下げる方法は、二つあります。

一つは、安く豊富に存在する代替材料を活用する技術開発です。もう一つは、日本自ら自国領土内で採掘することです。

両方の方法を同時に進めることが重要です。代替材料を使用する技術開発は、国内素材メーカーなどが積極的に進めています。これを更に加速させることが大事。

並行して、国連が勧告した大陸棚の範囲を最大限に活用して各種鉱物資源の探査と事業化に向けた準備を加速させることも重要です。

今後の深海探査と、レアメタルやレアアースの代替材料開発技術の動きに注目していきます。

また、レアメタルやレアアースだけでなく、メタンハイドレートなどの次世代燃料資源がみつかり、国内で調達できるようになると日本のエネルギー事業が大きく変わり、国内経済にプラス要因で働きます。今後の動きに期待できます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

 

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