11.「注意回復理論」とは? - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松山 淳
アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
東京都
経営コンサルタント

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対象:人材育成

閲覧数順 2016年12月07日更新

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11.「注意回復理論」とは?

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「こころ」の不思議な話

ぼけーっとするのも大切ですね!



パソコンや読書など、目を一点に集中させ
長時間意識を酷使すると目の疲れとともに
精神的な疲労を感じます。

ですので、定期的な休憩は
結果的に能率をあげることになります。

このことは、もう誰もが知っている事実で、
多くの人が実践しています。

疲労の因果関係はひとつではなく、
この場合であれば、目の疲れが脳の疲れとなり
精神的な疲労に結びついたと言えます。
またパソコンに同じ姿勢で向かい続けたからこそ
生まれる身体的なことも、その要因と考えられます。

因果関係は錯綜しているのが人の身体です。

さて、心理学者カプランは、読書や勉強などに代表される
意識をある一点に向けつづける注意を

★ 「方向のある注意」(directed attention)

と言いました。
それに対して、意識がぼやけたような状態での注意を

★ 「何気ない注意」(effortless attention)

と名付けました。*1

そして・・・、

「方向のある注意」を回復させるには
「何気ない注意」が効果的である、としました。

「effortless」を「何気ない」と訳していますが、
「effort」は「努力」ですので、
「努力のいらない」注意ということですね。

「何気ない注意」の代表格が
「自然の風景」を眺めている時です。

人は風景全体に注意は向けつつも、
意識は何か一点だけを見ようと
特別な努力を払っているわけではありません。

だからといって睡眠のように完全に意識が
眠ってしまっているわけではありません。

「何気ない注意」をはらっている時には、
「方向のある注意」を休ませることができます。
だから、疲労の回復がなされるとカプランは指摘しました。

でも、自然の風景が人の心を和ませ、疲労を回復させることを
私たちはよく知っていますので、あまり難しいことは
言わなくてもいいのかもしれません。


by EARTHSHIP CONSULTING
*1参考文献:『こころの科学』(編著 西野泰広 東洋経済新報社)