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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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ホルモンバランス整え「更年期」を健康に快適に生きる秘訣(4)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・更年期障害の様々な症状、すなわち頭痛や肩凝り、不眠、めまい、手足の冷え、イライラ感、のぼせ、多汗、倦怠感などは、このようなホルモン環境の変化に伴う自律神経の失調状態によって、ある程度は説明がつきます。例えば交感神経の過剰状態が続くと血管が収縮し、手足の冷えや頭痛、肩凝りなどが発生します。また副交感神経が異常に働くと、低血圧から倦怠感やめまいなどが引き起こされます。

 

但しホルモン環境の不安定な更年期の女性であっても、必ずしも全員が深刻な更年期障害の症状に苦しむとは限りません。更年期障害に見舞われやすい人と、そうでない人とがいるのです。同じ年齢層で、同じ頃に閉経した2人であっても、一方は様々な症状に苦しんでいるかと思うと、もう一方は殆んど症状がなく更年期を過ごすことが出来るのです。それではどのような人が更年期障害の症状に悩まされやすいのでしょうか。

 

卵巣機能の低下の度合いや速度には個人差が大きく、急速に機能低下を起こす人はどうしても症状が強く出がちです。またホルモン環境の変化に対して敏感に反応しやすい人も症状が強くなる傾向があります。さらに更年期以前からホルモンの分泌が不安定で月経不順気味の人や、もともと自律神経失調の症状があった人は、当然ながら更年期障害の症状も強く出ることになります。

 

普段の暮らし方や性格、環境要因なども、更年期障害の症状を少なからず左右します。例えば不規則な生活が続き、睡眠不足や昼夜逆転気味な生活を送っている人は、ホルモンの日内変動が乱れやすいために、症状が強く出がちです。また食生活に問題があり、偏食や栄養バランスの乱れが大きい人は、ホルモンバランスや神経の安定が狂いやすいために、更年期症状が深刻になる傾向があります。

 

性格的に、くよくよ考えがちの人や神経質な人は、少しの体の変調であってもたいへん気になり、症状が強く感じられてしまいます。また依存性の強い人の場合は、つらい症状を家族や友人に分かってもらえないという不安感や孤独感が、症状を一層ひどいものにしてしまう事があります。一方で責任感の強い人や完璧主義の人は、ちょっとした体調不良にも落ち込んでしまい、余計に症状を増幅してしまう傾向があります。

 

さらに更年期は、しのび寄る老後への不安や夫との関係、親の介護の問題、子供の独立や親離れなど、ストレスとなる要素が目白押しです。仕事をしている女性の場合は、昇進などによって責任が増えること、職場の人間関係によるプレッシャーなどが重なり、更年期障害の症状が強く出ることも考えられます。そのようなストレスが女性ホルモンの低下に拍車をかけ、自律神経のバランスを乱しやすいのです・・(続く)

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