ご安心下さい。」こんなお知らせ、よく見聞きしませんか?
多くのセミナーが、結果的に誘導する先は、「もう少し削って、余裕も持たせましょう。そして安い新商品に切り換えましょう」ということになってます。
参加者としては、こう言われた方がウケはいいでしょう。
「必要保障額という大儀」を一旦出した後、「ここの部分は然程必要ではないので、カットしましょう」というようにさらに削り、参加者に対していかに無駄かを説明するのは案外簡単なことです。
しかし、生命保険は、一般的に、体況と年齢が絡むので、「削るのは簡単、でも元の条件には戻せない」という重大な視点を見落としてはいけません。
それと案外簡単なことと申し上げましたが、参加者の事情や価値観を顧みずに話を進めているのなら、その方は、専門家と称するに相応しいとは言えません。
また、資格だけを取得している方=専門家として信頼するのは早計です。
それは、損得勘定だけに固執してしまっている点と保険証券記載以外の大切な部分については無知で、理解されていない方が少なくないからです。
そればかりか、価値を感じ難い生命保険を削って、得意の利殖商品へ誘導するという、
おおよそ客観的ではないセールスが影で行われているのケースも目立ちます。
それに、ここの部分の保障が足りないので、何か対策を立てましょうとアドバイスする方が、ほとんどいないというのも全くおかしな話です。
足りないから、提案するは正しいことなのに、「提案する=保険を勧める」という図式へのアレルギーが双方にあり、避けられているという現状があります。
しかし、これでは、参加者のためという大儀は、空洞化されてしまうのではないでしょうか?