- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
社会の常識を変えてしまうインパクトのあるコンセプトというものがある。
僕が知っている人では、断捨離のやましたひでこさんは、モノとの関係性を変えた。
また、以前にお会いした八木宏之さんは、「借りた金は返すな」で、親せきや友人から金を借りるな、銀行から借りて最悪の場合は合法的に踏み倒せと言ったことで、借金との付き合い方を変えた。
命とお金を天秤にかけた場合、どちらが尊いのかは考えるまでもない。
にも関わらず、借金ために命を絶つ人に向けた福音になった。
もちろん、借りたお金を返すことができないのは問題だが、命と引き換えにする必要などない。
僕の仕事である広告では、デビット・オグリビーが「広告の目的とは売ることだ」と定義した。広告がクリエイティブな仕事であることは否定しないが、制作者が商品を売ることよりも、自らの作品に力を入れたり、、または気に入るような広告(クライアントの言うまま制作するのは論外)は目的をなくしてると言える。
僕は、大胆にもオグリビーの定義にひとつ加えたいと思う。
「中小企業の広告は、その会社のマーケティングマインドを生み出すものであるべきだ」
中小企業と大企業の最大の違いは、商品の企画開発力だ。
「お客様に喜ばれる」「価格競争力」「モノづくり精神」というような具体性のないコンセプトは考えることを放棄していると言える。
大企業は、現実的に顧客を引き付ける価値のある商品をリリースし、新しいマーケットを作り出している。抽象的なコンセプトしか打ち出せない中小企業は、安く売るか、下請けに甘んじるしかない。
お客さんを新たな世界に連れ出すレベルで、他社にない現実的な価値を生み出すことをマーケティングと呼ぶ。
大企業はマーケティングの専門部隊を持っており、中小企業は兼務をするか、
ほとんどの中小企業では、社長がマーケティングを行っている。
時々、優秀なスタッフがいて、マーケットを作り出す可能性のある商品を企画することもある。しかし、人数が違いは企画のレベルに比例する。
だからこそ、
具体的なコンセプトは何か、
どうすれば生み出すことができるのか?
広告を作りながら、僕は、クライアントのマーケティングマインドを生み出したいと考えている。
社会を変え、会社を価値ある存在に引き上げるコンセプト、
広告の力で中小企業にビックアイデアを提供するのは、目下の夢(ではなく目標)である。
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