- 隈部 周作
- 株式会社イメージ・ジャパン 取締役 映像ビジネスプロデューサー
- 東京都
- 映像ディレクター
対象:ビデオ撮影・映像制作
- 児島 康孝
- (動画マーケティングコンサルタント)
- 児島 康孝
- (動画マーケティングコンサルタント)
DVDやCDを使ってビジネス展開をされている方から質問の多い、
「DVDプレス」、「DVD-Rコピー」の違いについてご説明します。
まず、大前提として、ともに「DVDを複製する」ことを目的とした製造方法のことをいいます。
それぞれ、メリット、デメリットがあり、目的、用途、予算、納期に応じて、使い分けるのが一般的です。
ここでは、両者の違いを説明した上で、さらにワンポイントアドバイスまで書いていこうと思います。
先に、初心者にはわかりやすい「コピー」からご説明します。
□「DVD-Rコピー」とは?
DVD-Rコピーは、市販されている書込み可能なディスク「DVD-R」(既製品)を使用して、
データを焼き付けていきます。1枚から必要な分だけ、すぐに作業できるので、
枚数が少ない場合(300枚未満目安)、お急ぎの場合に適した方法です。
ディスク盤面は、一般的には白地(ホワイトプリンタブル)で、インクジェット印刷が可能です。
データが、レーザーで焼き付け(マーキング)されていくという工程上、
ディスクとドライブメーカーの相性によっては、
プレーヤーがそのマークからの信号をスムーズに読み取れず、
再生ができないなどの問題が起こることがあります。
また、保管状況によっては、ディスクの経年劣化で読取りできなくなることもあります。
※DVDだけでなく、CD-R、BD-R(ブルーレイ)といったブランクディスクも、作業工程は同様です。
□「DVDプレス」とは?
DVDプレスは、原盤(スタンパーと呼ばれる金型)を作成し、それを元にディスクを量産します。
わかりやすく言うと、たい焼のようにまず「金型」をつくり、そこに熱で溶かされた
ポリカーボネート原料を射出成形することで、ディスクが製造されます。
同時に、型の物理的な凹凸でデータが記録されます。
規格に準拠した製造方法で生産されるため、再生互換などの問題は、
コピーに比べて、相当低くなります。
ディスク盤面は、シルク印刷、オフセット印刷といった本格的な方法で印刷されるため、
見た目でも高品質なディスクが出来上がります。
市販されている映画DVD(レンタルDVD)、音楽CDなどはこの方法で製造されます。
タイトル毎に、スタンパーを作成する必要があるため、少ない枚数の場合は割高になりますが、
枚数が多い場合(300枚以上)は、コピーよりもはるかに単価が安くなります。
ディスクを原料の段階から製造するため、コピーと比べると、製造期間が長くなり、
通常で約2週間程度の納期となります。
※弊社の場合、通常で7営業日以上、特急で4営業日程度となります。
かんたん、ワンポイントアドバイス!
●こんな時はコピーがいい!
→発注枚数は200枚未満、とにかく安く抑えたい
→2、3日内に絶対必要
●こんな時はプレスがいい!
→2週間くらいで、300枚以上を安くつくりたい
→コピーガード付きで、100枚以上作りたい
→市販されているようなDVD、CDのような品質をお求めの場合
→ショップやAmazonなどで販売したい
いかがでしたでしょうか?
プレスとコピーの違いについて、簡単な比較をしてみましたが、わかりましたでしょうか?
ご不明点、質問などありましたら、お気軽にメッセージ下さい。
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