日経記事;"米電子書籍に「新書版」1冊1ドル,数時間で読破"考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;"米電子書籍に「新書版」1冊1ドル,数時間で読破"考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

4月16日付の日経新聞に、『米電子書籍に「新書版」 1冊1ドル、数時間で読破』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『電子書籍の普及が進む米国で、数時間で読めるオリジナル電子書籍「イーシングル」が台頭している。価格は1冊=1ドル弱からで、通常の電子書籍(10ドル前後)より格段に安い。

手軽で安い新書の登場がハードカバーの単行本を脅かした出版業界の歴史が、デジタル出版革命の進行とともに電子書籍の世界で繰り返されようとしている。

「飛行機での移動中や寝る前のひとときで読破できるのが魅力」。新興出版社バイライナー(サンフランシスコ市)の創業者、ジョン・テイマン最高経営責任者は、イーシングルが人気を集める理由を説明する。

映画などが2時間程度で完結するのに対し、書籍は読み終えるのに何日もかかることもある。テイマン氏は「忙しい現代人には時代遅れ」と言い切る。

新興出版社アタビスト(ニューヨーク市)は、イーシングル参入から半年で10作品を発表、合計販売部数は10万を超えた。エッセーなど3時間以内で読み終わるノンフィクション作品が中心で、米大統領選など旬の話題を素早く書き下ろした作品が多い。

数年がかりで完成させる従来型の書籍より雑誌に近く、印刷費などがかからない分、低価格で提供できる。

イーシングルにいち早く注目したのが米アマゾン・ドット・コムだ。同社は昨年1月、自社サイト上に短めの電子書籍を集めた「キンドル・シングルズ」というコーナーを開設。現在、約180作品を扱うが「週3~4本のペースで作品が増えている」(同社広報ブリタニー・ターナー氏)。

米アップルも電子書籍配信サービス「iブックストア」に、短編を集めたコーナー「クイック・リード(素早く読める作品)」を持つ。書店チェーン最大手バーンズ・アンド・ノーブルもサイト上で「スナップス(短編)」の配信を始めた。

新市場の誕生をめぐっては、出版社の新収入源に育つとの期待がある一方「電子書籍なら1冊=1ドル」とのイメージが定着すれば既存の出版事業の事業基盤にも影響を与えかねないとの懸念もある。「価格と提供内容のバランスは、非常に慎重に検討している」(米出版大手ハーストの書籍部門担当のジャクリーン・デバル副社長)と言う。

ただ手をこまねいていれば急拡大するイーシングル市場を新興出版社に奪われかねない。最近では大手出版社や有名作家の進出も目立つ。

例えば仏系出版社アシェットは、マイクル・コナリーやデイヴィッド・バルダッチら有名サスペンス作家の短編をイーシングルとして発売。バルダッチ作品の販売部数は20万部を超えた。「知名度の高い作家が長編発表の合間に仕上げた短編があれば積極出版したい」(デジタル担当のマヤ・トーマス上級副社長)

米国で台頭するイーシングルは、電子書籍の普及後に起きたデジタル出版革命の新潮流だ。「電子書籍元年」とされる日本もいずれ向き合うことを迫られそうだ。』

アマゾンやアップルなどが米国で展開している電子書籍については、たびたび本ブログ・コラムで取り上げています。

最近では、4月14日に 日経記事;"米アマゾンCEO 日本事業、年3割成長へ"に関する考察 のタイトルで記事を書きました。

私は電子書籍の動きに大きな関心をもっています。それは、インターネットを使った新事業が類似サービスを提供する既存事業に対する影響や、関連事業者の対応方法を勉強するための好事例になるためです。

かって音楽配信は、CD(コンパクトディスク)が最も使われた媒体でしたが、アップルがネット配信の仕組みを作り、CDの事業基盤を崩しました。

現在のアップルの好調さと、CDを使って音楽配信事業を行っていたソニーの苦境が象徴的な事態になっています。

ネットの利便性は明らかです。スピード、低価格、使い勝手の良さなどが顧客から支持されています。また、スマホやタブレット型パソコンの登場は、ネットユーザー層の一層の拡大を後押ししています。

今や、国内では60歳代の人たちも6割強の人がネットを使う時代です。更にその使用比率は増加するとみます。

既存事業者はネットを黒船とみて敵対・防御するのではなく、新しい社会・事業環境を良く理解し、その仕組みの中で如何に事業を維持・拡大していくか考えることが非常に重要です。

ネットに敵対・攻撃するのではなく、これを上手く使いこなして自分の道具として事業に積極的に活用する姿勢が、事業継続のために必要です。

電子書籍の場合、米国では1冊1ドルの新書版が普及し始めているとのこと。短めの電子書籍を既存書籍の1/10程度の価格で売っています。

キンドルやiPadなどの端末で、2~3時間で読みきれる量で、価格の安さと短時間に読めることが人気の要因の様です。

既存出版社や書店は、書籍の低価格化に感情的な抵抗感を持つでしょうが、多分市場は動いていきます。

この新潮流に積極的に応じる姿勢を持つ企業のみが勝ち残れます。ネット環境下では、早い決断と実行が勝負を決めることが多いです。

アマゾンは今年中に国内で電子書籍を開始します。近々に国内でも米国と同じ状況が生まれるとみます。ネット事業には国境がないからです。出版社、書店、印刷業者などの関連事業者は今から対応策を持って、積極的に動くことが大事です。

電子書籍ではありませんが、ネット活用して上手く事業している企業もあります。

何社かの中小企業は今まで顧客に知られていませんでしたが、自社のWebサイトを立上げ、コンテンツを積極的に更新し、ブログやツイッターなどのSNS(social networking service、ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って情報発信した結果、顧客に知られるようになり、ネットによる直販体制を作っているところもあります。

また、ネット通販に適した商品開発も行っています。既存事業では出て来なかった発想で商品開発し、顧客の支持を集めています。

インターネットをどう使いこなして自社の事業に取り込んでいくか、取捨選択して考え、早期に実行していくところが勝ち残っていくための条件になります。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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