- 鶴田 育子
- 全米認定カウンセラー
- 心理カウンセラー
対象:ビジネススキル研修
働いていると、数人の打ち合わせから、社内プレゼンテーション、対外的な商品説明など、人前で話をする機会がよくあります。どんな状況であっても、相手に好印象を与えながら、堂々と、こちらの意図を明確に伝え、望む結果を手に入れられるようになりたいものです。
聞き手を魅了する話し方
そのためには、練習あるのみ、と言ってしまえば簡単ですが、過去にうまくいかない経験をしたことがあると、練習するたび、また失敗するのではないかという不安がよみがえり、かえって逆効果になることがあります。初めての面接で失敗した人が、書類審査は必ず通るのに、面接で必ず落ちるという体験をする事があるのはそのためです。
そうならないためにお勧めするのが、ここ一番で、潜在能力を100%発揮できるようになるための、「期待」と「気力・体力」のバランスが取れたZone(ゾーン)と呼ばれる状態を意識的に作り出す練習です。
Zoneの構成要素は、
1) 「適度な期待」、2) 気力・体力、3) 想像力の3つです。
1) は、自分のゴールが、大統領演説ではなく、この辺りであるということを明確にしながら、調整していきます。
2) は、ヨガの実践法である調業(病気にならない生き方)、調食(食生活の乱れを正す)、調身(体の気の流れをただす)、調息(心身の気の乱れを呼吸法でただす)、調心(心の気の乱れを瞑想法で正す)を日常的に行うことで、できるという信念を強化し、できないのではないかという不安を緩和していく基礎となります。
3) は、ゴールを達成している自分自身を何度も疑似体験することために使います。
3) についてちょっと補足しておきます。
私が、セッションをするときは、呼吸を使ってクライアントの心身をリラックス状態に導いてから、ゴールを達成している状況を鮮明に思い浮かべられるように言葉を使って誘導し、擬似体験中のクライアントが、どのように体で変化を捉えているのか認識できるように質問をしていきます。
スポーツマンのイメージ法で重視される視覚だけでなく、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、すべての感覚を総動員することで、想像力を効果的に刺激することができるようになるからです。
ご自身でトライするときも、この点を踏まえて、やってみてください。効果が実感できるはずです。
自分で、Zone (ゾーン) を創れるようになれば、「ここ一番!」で、達成感、満足感を確実に味わえるようになります。
Zone (ゾーン) にはいってしまえば、プレゼンテーションだけでなく、ゴルフ、テニス、剣道、オーディション、インタビュー、昇級試験、学科試験、運転能力向上など、様々な場面で、自分の思い通りの結果を出す事ができるようになっていきます。百聞は一見にしかず。まずは、深呼吸して、是非お試しください。
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