【聴心記「心の炎」】第7回 感情と思考(3) - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

国府谷 明彦
カウンセリングセンター聴心館 聴心館館長
東京都
厚生労働省認定 産業カウンセラー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:心の病気・カウンセリング

菅野 庸
菅野 庸
(院長・医師)
茅野 分
茅野 分
(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
斉藤ヒカル
斉藤ヒカル
(潜在意識セラピスト)
斉藤ヒカル
(潜在意識セラピスト)
快眠コーディネイター 力田 正明
(快眠コーディネイター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

【聴心記「心の炎」】第7回 感情と思考(3)

- good

  1. 心と体・医療健康
  2. 心の病気・カウンセリング
  3. 心の病気・カウンセリング
心の炎・散歩路

【聴心記「心の炎」】第7回 感情と思考(3)

さて,前回までは「状況を察知して,感情が出てくる。その感情から,思考が出てくる。」というお話でした。具体的には,携帯を家に忘れたまま家を出て途中で気がついたとき,「やばい!」と察知して「やだなー」と感じ,「家に戻ろうか」と考えるという感じでしたね。

感情と思考はリンクしています。WEBサイトのリンクのように。たとえば,携帯をトイレに落としたとしましょう(このごろ,携帯のたとえが多いですかね...)。最初に,「あっ!」と察知します。その次の瞬間,「あせり」を感じたりします。「どうしよう。拾い出そうか?」何て考えます。いきなり手を突っ込んで取り出す「行動」に出るかもしれません。あるいは,「あせり」の感情と同時に「メルアドがやばい。復活できなかったらどうしよう」とか「また携帯買わなきゃならない」と思っているかもしれません。その次の瞬間,「がっかり」した感情を味わったりします。

思考と感情はリンクしていて,感情から思考が,その思考から次の感情が,また,次の感情から次の思考がという風に,連鎖しているのです。ただ連鎖しているのであればまだいいのですが,マイナスの感情はネガティブな思考を生み出し,そのネガティブな思考がさらにマイナスの感情を生み出します。連鎖しながら,次第にそのマイナスの部分を増幅していくのです。これを「思考と感情の悪循環」と呼びます。軽い落ち込みが抑うつに,抑うつがうつ病になっていくのに,こうしたカラクリが関与しているのです。

こうした悪循環にどう対応すれば良いのか,次回そのことをお話ししましょう。
【2012.4.9: 聴心記「心の炎」は不定期で展開します】

聴心館WEBサイト

■ご案内■・・・・現在コラム掲載中
【All About Profile】認知行動療法WEBセミナ
http://profile.ne.jp/pf/kooya-choushinkan/
【facebook】精神医学WEBセミナ
【Ameba】聴心記「心の炎」&メディカウンセリングWEBセミナ 
http://ameblo.jp/choushinkan/ 



このコラムに類似したコラム

【聴心記「心の炎」】第8回 感情と思考(4) 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2012/04/12 18:57)

【聴心記「心の炎」】第13回 魂(1)・・・・身体と心 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2012/05/25 00:39)

【聴心記「心の炎」】第11回 感情と評価(2) 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2012/05/15 01:26)

【聴心記「心の炎」】第9回 感情と思考(5) 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2012/04/17 19:29)

【聴心記「心の炎」】第6回 感情と思考(2) 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2012/04/03 00:59)