日経記事;"M&A・クラウドになぜ注力?米オラクルCEOに聞く"考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;"M&A・クラウドになぜ注力?米オラクルCEOに聞く"考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

4月8日付の日経新聞に、『M&A・クラウドになぜ注力? 米オラクルCEO ラリー・エリソン氏に聞く IT総合力で打倒IBM』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米サン・マイクロシステムズなど巨額のM&A(合併・買収)を展開してきた米ソフト大手のオラクルが、クラウドコンピューティングに力を入れている。来日したラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)にM&Aの成果と今後の事業展開について聞いた。

ーーハード企業の買収は意外な選択だったが。

「そういう声もあったが、サンの買収は最も成功した例だ。昔はマイクロソフトとインテルといったソフトとハードを別に調達してシステム構成したが、インターネット時代を迎え、一体化した方が効率がよく、使い勝手も良くなった。アップルがいい例だ。」

「我々もソフトとハードを合体して、従来より百倍性能がいい製品を作った。ハードの売上高はこの2年間減少したが、不要な製品をやめたからだ。新製品は年率2・4倍伸びており、来年からハード事業も拡大に転じる。」

ーー7年間に買収した企業は約80社にも上がる。

「我々はデータベースソフトで出発したが、企業に必要なソフトをすべて提供する戦略を6年前に打ち立てた。

人材管理など買収企業のソフトを『フュージョン(融合)』というソフト群にまとめ、クラウドでも提供できるようにした。特にセキュリティの高さには自信がある。

企業向けクラウド事業で現在2位だが、早急に1位を目指す。」

ーー独ソフト最大手のSAPも似た戦略だ。

「クラウド進出は我々のほうがずっと早い。買収もクラウドを中心に進めてきており、必要な技術はそろった。

これからは自社の製品群により、1株当たり利益で年率15%から20%の成長を実現する計画だ。」

ーースティーブ・ジョブス氏がこの世を去った。

「替え難い友人を失った。親密者の葬儀で長いスピーチを行った。2人ともビル・ゲイツと戦ってきたが、これからの私の仕事は総合IT企業としてIBMに勝つことだ。」

ーー日本の家電業界の苦境をどう見ているか。

「ソニーなど日本企業は家電で成功したが、デジタル転換に十分対応できなかった。ハードは強いが、ソフト開発力に欠けたからだ。

スティーブの成功は音楽をハードでなくソフトで提供したことにある。不振のもう一つの理由は韓国の台頭だ。日本企業に必要なのはグローバル戦略だ。。。。』


クラウドが先進国を中心にが急激に普及しています。社会システムのインフラになりつつあり、将来的には水やエネルギーなどと同じレベルで国のライフラインの一つになります。

クラウドは今までの社会構造を変えてしまう潜在力を持っています。日本のようにほぼ全国レベルでブロードバンド環境が普及し、何時でも何処でもインターネットが使える社会では、クラウドを使うことで社会生活やビジネスの利便性が高まります。

例えば、在宅勤務や遠隔地間の会話がネットやクラウド活用で、メールや音声・テレビ電話などの方法で何時でも何処でも可能になりつつます。

また、アップルが始めたネットによる音楽配信やアマゾンの電子書籍なども既存事業に大きな影響を与えており、従来の事業基盤を破壊しつつあります。

オラクルCEO のラリー・エリソン氏が指摘したように、ソニーのウオークマンは、音質の良さではiPodに勝ちましたが、ネット配信の利便性が多くのお客から支持されたため負けました。

iPodはネットでゲームソフトもダウンロードできる仕組みを持ったため、国内のゲーム産業も大きな影響を受けました。アップルは、更にインターネットテレビでも攻勢をかけようとしています。

米国では、電子書籍が昨年来急激に普及しており、その影響を受けて全米第2位の書店が倒産しました。

クラウドの最大の魅力は、顧客が大きな新規投資なしにサーバーやソフトを使用した期間・量だけのサービス料を払うだけで使えることと、コンピュータ導入・構築・管理などが不要で、しょうしょう極論しますと、パソコンやタブレットPCのような端末とネット回線さえあれば使える利便性です。

セキュリティが確保され、高信頼性を保証するクラウド事業者を選べば、何時でも何処でも仕事や生活で、必要な情報を取って加工・使用して保存できるからです。

大企業の場合は、複数のサーバー施設を自社内において維持管理出来ますので、あえてクラウド活用を行う必要もないところもあります。

しかし、中堅・中小企業、学校、病院、自冶体、個人など、自前でサーバー管理などを行うことが難しい事業者や個人にはクラウドは大きなベネフィットを与えますので、今後大きく普及していきます。

企業の視点からみますと、クラウド前提での事業モデルを考え、実行する必要があります。クラウド事業に絡むサービス・部品・製品の提供者の視点と、クラウドユーザーの両方の視点で考えます。

クラウド事業者の視点からは、クラウドのインフラ構築・維持・サービス・部品・製品の提供などの分野で色々なビジネスが考えられます。

オラクルやIBMは、ソフトとハード(サーバーなど)の両方をトータルに提供する事業者としての立場から、ビジネスをしています。SAPの場合は、ソフト提供者に重きをおいています。

米DELLやマイクロソフトなどのIT企業もクラウド事業を強化しています。国内ではNECが事業再生の切り札としてクラウド事業強化を始めています。

クラウドを使って事業する視点からも大きな機会が出始めています。ソフトの分野では、ゲームや各種娯楽用途や利便性を高めるアプリソフトの提供が増えています。

クラウドは、自冶体のデータ・情報管理や学校教育、病院、オフィス、個人などに入り始めており、医療の分野では、遠隔地治療や患者データの共有化、エネルギーの分野では企業や個人の節電支援などに使われています。

ここに大きな事業機会があります。ITベンダーだけでなく多くの中小企業にとってクラウドを様々な視点からみて、自社の事業にどう取り込んでいくか考え、実行することが大事です。

私の支援企業も新規事業の展開を開始しており、今後の進展が楽しみです。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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