- 牛田 雅志
- ブレインリンク・コンサルティング株式会社
- 税理士
対象:会計・経理
そんな組織になればと想像するだけでワクワクしてきます。
でも、現実には社長と社員の間は見えない壁で遮られ、社長も社員もストレスを抱える組織が少なくありません。社員のモチベーションを上げるのは自己啓発セミナーにお任せして、今回は社員が動くまでのフローを分析してみました。
社員が行動するまでには以下のように順序があります。
1周 知 → 2浸 透 → 3理 解 → 4行 動
1.まず社員に向かって社長の思いを発信します。
2.耳にたこができるまで社員に向かって社長の思いを発信し続けます。
3.そこでやっと社員は社長の思いを理解します。
4.理解できた瞬間に社員は動きます。
一度や二度の周知では行動に至りません。要するに「前に言ったからもう言わなくても良いだろう」というようなことでは浸透しません。何度も繰り返し伝える必要があります。また、理解を得るためには具体的なイメージを社員との間で共有できなくてはいけません。
例えば、飛行機のエコノミーにしか乗ったことのない社員にファーストクラスのサービスを理解してもらおうとするのならば、社長はファーストクラスのサービス内容を、具体的かつ詳細にイメージできるよう説明しなければなりません。思い切ってファーストクラスに乗せてしまうことにより、手っ取り早く理解を深めてもらう方法もあります。(ただ、ファーストクラスに乗りたくない社員を強制的に引っ張っていくことはできないので、エコノミーに乗り続けていただくか、あるいは飛行機を降りていただくかを選択してもらう必要があります)。
そして、理解をした社員は自発的に行動し始めます。
自社の情報を発信・受信・継続・反復できる仕組みを構築することで、社長と社員の見えない壁の多くは取り除くことができます。