こんにちは。
将来型会計事務所の岸井です。
早いもので、本日は年度末最後のウィークデーです。(3月決算の場合)
3月決算の会社さんは本日(もしくは来週月曜日の朝一番)にやっておくべきことが2点あります。
現金の締め
普段使い用に「小口現金」を用意している会社さんが多いと思います。
また、店舗ではレジに現金があります。
本日の入出金が終わった後、現金がいくらあるか、しっかり数えて記録しましょう。
出納帳(レジの場合は締めのレシート)をつけていると思いますので、出納帳の残高(あるべき残高)と比べて一致しているか確認してください。
注意点
・担当者の引き出しに立て替えた領収書やお釣りが入っていませんか?
・部署ごとに小口現金がありませんか?
・あるべき残高と実際の残高がずれている場合は徹底的に原因を探しましょう。
・現金だけでなく、印紙・小切手・手形はありませんか?これらも忘れずに数えましょう!
在庫の棚卸
年度最後の入出庫が終わったら、在庫をカウントして実際の有高を記録しましょう。
ほとんどの会社さんで実施されてはいるものの、深く考えずに適当にやっていることが多いのがこの棚卸です。
棚卸は商品や製品の数をカウントするだけでなく、その品質を改めて見ることが出来たり、
倉庫や工場内の整理整頓を伴ったりします。
また、このタイミングで在庫の帳簿有高は実際の数量に修正されることになりますので、
翌期はきれいな状態でスタートすることが出来るのです。
ずれを翌期に持ち越さないことが鉄則です。
注意点
カウントする前に倉庫や店舗内を整理整頓しましょう。委託品など自社のものではないものは誤ってカウントしないようにはっきりとわかるようにしておきましょう。
棚卸中はモノが動かないようにしましょう。途中で入出庫してしまうと、わからなくなります。動きそうなモノは別途まとめておいておくようにすると良いです。
二重カウントやカウントもれがないように、一定のルール(棚の上から下、右から左へ順番にカウントするなど)にしたがってカウントしましょう。
数えるだけではなく、破損しているモノ、古くなって売れないものがないか注意しましょう。そういうものは後日、物理的に処分するか、会計上、「損」に落としてしまうか検討することになります。
最終日のこの時間に見ても間に合わないかな・・・。
でも、ちょっとでも気になったことがあれば、改めて見直してみてください!
きれいになって新年度をスタートさせましょう!!!
このコラムの執筆専門家
- 岸井 幸生
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
- LBA会計事務所 代表
社外から会社のビジネスを支えるプロ社外役員
顧問税理士以外で何でも相談できる人が欲しい、を提供しています。クライアントの皆様と夢を共有し、ビジネスに興味をもって最適なアドバイスを行っていくことが一番の貢献です。
このコラムに関連するサービス
少人数セミナーだから、聞きやすい&効きやすい
- 料金
- 5,000円
留保利益最大化を目指す、事業主のための「会計」を意識していますか?今さら聞きにくい事業の数字のことをわかりやすく解説します。
このコラムに類似したコラム
在庫、売れてないのに費用にするのは 高橋 昌也 - 税理士(2012/02/18 01:00)
商品、製品確保の速度を上げる 高橋 昌也 - 税理士(2010/09/01 16:24)
売れた商品と売れていない商品の分別 高橋 昌也 - 税理士(2014/12/30 07:00)
在庫管理表も立派な会計帳簿の一つ 高橋 昌也 - 税理士(2013/09/15 07:00)
在庫増は利益増 高橋 昌也 - 税理士(2012/02/19 01:00)