Critical Thinking が描く【日本のこどもたちの惨状】2 - 子供のお稽古全般 - 専門家プロファイル

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Critical Thinking が描く【日本のこどもたちの惨状】2

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日本の英語教育

Educational Psychology 分野の最新の科学的証拠を基に、Critical Thinkingで「日本の教育」の間違いを指摘したいと思います。

Critical Thinking の大まかな最初3段階のステップは前回のコラムで書きました。
今回は次のステップから:

Analyze your assumptions and biases
今まで「正しい」と思い込んでいたことは本当に正しいですか?

「宿題をいっぱい出すことは将来の学力向上につながる?」
これを裏付ける科学的証拠は存在しません (Cooper, H. 2006: Kohn, A. 2007)

特に機械的な問題演習、単語を意味もなく何十回も書かせるなど、まったく効果がないことはすでに1897年の研究で証明されています。
膨大な量の機械的な宿題をいくらやろうとも、脳が「学習活動」を行うことはないとも証明されています。

「丸暗記」に関しては、すでに世界では議論にもなりません。
こんな時代遅れな教育方法を用いるところはもうないと科学者たちは考えています。
日本の教育は化石のようなものです。

それでもどうしても「丸暗記テスト」賛成の方に、もうひとつ証拠です。

OECDのPISA テストなどのランキングを上げるのに必死になっている国ほど、宿題の量を増やす傾向がある。 そして、それは確実に自国の子供の成功を蝕んでいる (Kohn, 2007)。

日本はPISAテストの成績悪化に焦り、授業時間を増やし、テストを増やしました。 その結果学校では前よりも膨大な宿題を出すようになりました。
Oh My Goodness!

Avoid emotional reasoning.
(感情的な理由づけはしない。)

「たくさんの暗記勉強や、宿題、テストをすることは今後の人生への準備になるんだ!」という日本の大人が多いです。

何の準備ですか?

「何が役に立つのかわからないけど、やれと言われたからとにかくやろう。」という態度を養うためですか?
この国で何年頑張って生きても、どうせ面白いことなど起こらないと思うから、今のうちにつまらないことに慣らせておくのでしょうか?
それとも、将来の雇用主のために「文句も言わず、何の保障もなく、安い給料で働く」労働者を作っているでしょうか?

Consider other interpretation.
(色々な角度から検証してみましょう。)

丸暗記テストをさせたり、膨大な宿題を出す学校とは(塾もかな?)一体どんな教育をしているのでしょうか?
良い資質を持った先生がいないせいでしょうか?

“It may be the poorest teachers who assign the most homework (because) effective teachers may cover all the material in class.” (Baker & Latendre, 2005)
(効果のある教え方の出来る教師ならすべての内容を授業ないで教えることが出来る。 無能な教師ほど多量の宿題を出すのかもしれない。) 

脳の発達、人間の脳の機能を科学的見地から考えてみましょう。

丸暗記、機械的な宿題、そしてそれを試すだけのテストで本当に子供の脳は学んでいると思いますか?
子供の脳は何でも流し込んで押し込んで学習するような受け身な器官ではありません。 自発的に動いてこそ学習機能が働く器官です (Kohn, 2007)。

学校ででも、塾ででも、「これを覚えろ。」「こうやって解いて。」とalgorithm (決った解答方法)を教え込まれた日本の子供は、大人になって問題に直面したときにも、「何か解答法だろう・・・?」とオロオロしてしまいます。
今の政治家みたいに。

こんな見方はどうでしょう。

「教育」とは将来への準備のためにするものですか? それだけですか?
今「意味のない丸暗記、ただ機械的にこなすだけの膨大な宿題、なぜかわからないほど頻繁なテスト」の苦痛に毎日耐えている子供たちはどうなりますか?

「教育」には、「今のこの時間の子供たちの脳をどう発達させるか」という意味が一番大きいのと思います。
それを完全に無視しているのが日本の教育に思えます。

Don’t oversimplify.
(単純に結論づけないこと。)

「子供に時間があり過ぎると何をしでかすかわからない。」
だから長時間の学校のあと、机で寝てしまうまでやっても間に合わない丸暗記テスト勉強や宿題をさせるのですか?
「秋学期を実施するにはギャップタームの過ごし方を大人が決めるべきだ・・・。」にも、この国の子供たちがまったく信用されていないことが明らかですね。

「子供は信用出来ない」と単純に考えていませんか? 単に、ひとりやふたり犯罪を犯した例をあげつらって。
夏休みもないほどの補習、休みなんてやってたまるかと冬も春も膨大な宿題を出す教師たち。
休みが終わったらまたそのテスト。

「意味のない丸暗記、膨大な機械的練習の宿題、それを試すための頻繁過ぎるテスト」さえなければ、日本の子供たちは自分たちで問題解決出来る脳を発達させることが出来たはずです。

一日学校で過ごしたあと、子供にも息抜きが必要なことぐらい誰にでもわかることだと思いますよ。
一日働いた大人がダウンタイムを必要とするのと同じです。

 

そんな「日本の教育」の中で悲惨な毎日を送る子供たちの脳を救うのが現在の私の仕事です。
直接指導する小・中・高校生(大人も!)の脳を生き返らせ、皆さんのご相談に応え「脳と教育」をもっと研究すべく勉強を続けています。

子供たちをリスペクト(同じ人間だとして尊重する)し、能力を信じ、自分で決めることの出来る自由があり(responsibility)、個々はすべて違うんだということを楽しめる学習をお膳立てする。

これだけで、子供の能力は果てしなく伸びていきます。
Critical Thinkingを着々と学習していきます。

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