先取り学習より教育の多次元化へ(8) - 幼児教育 - 専門家プロファイル

杉田 昌穂
青穂塾 塾長
大阪府
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2024年04月16日更新

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先取り学習より教育の多次元化へ(8)

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では、先取り学習は必要ないのでしょうか?

先取り学習を「文部科学省の出す学習指導要領より先に進むこと」と考えるならば、「先取り学習は必要な場合がある」と考えるべきだと思います。なぜなら学習指導要領を基準とするのは無理があるからです。人間というのは千差万別ですので、単一の基準でとらえるのは不可能です。車にたとえると、子どもには、スポーツカーも、ワンボックスカーも、ダンプカーやブルドーザーも、人力車や、自転車、牛車もいるわけですから、スポーツカータイプの子どもに速く走るなと言うのは酷です。

学校教育というのは明治政府が西洋をまねて富国強兵策で作り出したもので、中央集権の一種の軍隊組織が出発点ですから、こういう画一的なやり方が今も残っているのだと思います。戦後さまざまな教育改革がおくなわれましたが、基本的な部分は変わってないように見えます。江戸時代の寺子屋は、商家の子、武士の子、農民の子、それぞれの家庭環境や能力にあわせて個別に指導していたと聞きますから、そのシステムが学校教育によってつぶされたのは残念なことだと思います。現代になってそれが復活したのは当然のことでしょう。

いずれにせよ、学習指導要領という単一の基準を設定する限り、それに対してはみ出す能力の持ち主は必ず現れますから、先取り学習が必要な子供は必ず存在すると考えるべきでしょう。

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