在来木造住宅は耐震等級1でも安全か? - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

岡田一級建築士事務所 
大阪府
建築家
06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

在来木造住宅は耐震等級1でも安全か?

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 新築住宅・注文住宅

建物は地盤との関係で壊れ易い・難いが大きく異なります。木造の在来工法であれば、構造計算を行わず建築確認申請に出されるでしょうから、多分構造強度については曖昧なままかと思います。耐震等級1の意味するところは、建築基準法を満足するもののことです。つまり、地盤調査も何もしなくても耐震等級1になってしまいます。住宅性能保証制度等別の規制で地盤調査は行われるでしょうが、東日本大震災以降、地盤についての考え方が建築基準法は遅れていると感じています。建築基準法の趣旨からすれば、「法で規制する以前に建築士がしっかりと考えろ」と云う事になるのかと思いますが、専門家の間でも危機意識は薄い様に思います。

土から上の、上部構造部については、本震にはどうにか耐えられるかと思います。これは建物が健全であるかでなく、倒壊しないかと云う観点に立っての話しです。また、本震は持ち堪えても余震が来ればどうなるかまでは、法律は言及していません。
ですので、本震でもしダメージがあれば、改修工事か完了するまで、避難生活は避けられないと考えておいた方が良いかと思います。

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(大阪府 / 建築家)
岡田一級建築士事務所 

木造住宅が得意な建築家。

建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

このコラムに類似したコラム

木造住宅の耐震診断の講習会受講ちゅう 浜田 肇一 - 工務店(2013/04/26 11:29)

木造耐震診断・改修講習会 福味 健治 - 建築家(2012/10/23 13:00)

コンクリート打放し仕上の断熱性 岩間 隆司 - 建築家(2011/11/04 10:42)

大震災で共有出来る情報など その1 八納 啓造 - 建築家(2011/03/15 09:12)