投資銘柄情報2012/03/16号

●新明和工業（７２２４）
本日終値４００円（＋６円）。ダンプ等の特装車１位。震災復興の本格化に伴い、特殊車両を製造するメーカー各社が増産に乗り出すとの報道が刺激材料となり、本銘柄の株価は昨年１２月より特装車の総合大手である「極東開発工業（７２２６）」と共に上昇トレンド入り。２月２９日に高値４００円を付けた後は当面の高値圏にて揉み合いとなっているが、一方「極東開発工業」の株価は年初来高値を更新中。その比較から本銘柄の株価には出遅れ感のある状況。現ディスクロでの信用取組は買い残１１４万株、売り残９７万株で貸借倍率１．１７倍の好需給であり、上昇新波動入りとなれば需給妙味も。

●ナカヨ通信機（６７１５）
本日終値３６４円（＋９円）。電話機、交換器の中堅メーカー。業績は増益基調が継続となる見通しで、今期予想ＥＰＳ３５．５円（前期実績１９．０円）、来期予想４０．９円。この良好なファンダメンタル面を好感し、株価は昨年末より上昇波動が出現。２月１０日に高値３７６円を付けた後は、当面の高値圏にて揉み合いとなっていたが、昨日引け後に２０１２年３月期配当の増配（５円→１０円）を発表した事を受け、本日ザラ場にて高値３７６円を更新。現ディスクロでの信用取組は貸借倍率０．８２倍の売り長状態となっており、これより上昇新波動入りとなれば需給妙味のある状況。

●住江織物（３５０１）
本日終値１８０円（＋１６円）。カーペットや自動車用内装などが主力。特別好材料は見当たらないが、株価には本年に入り緩やかな上昇波動が出現中。本日の上昇で昨年５月戻り高値である１８０円を更新となっており、これより安値圏揉み合い上離れの波動入りの様相。上昇トレンド出現となるようだと、まずはテクニカル的に震災直後に空けた日足チャートの窓埋めとなる２００円処が狙い。また従来より仕手性を内包している事で、本格動意となれば短期的に大きな上昇ボラティリティが株価に出現となる可能性あり。これより上手く参戦のタイミングを捉えたい局面だ。

●ムーンバット（８１１５）
本日終値２０１円（＋１１円）。洋傘トップ。特別好材料がディスクロされた形跡は見当たらないが、株価は今１月半ばより急動意となり、２月２日には高値３０２円を付けるに至っている。その後は失速状態となっているが、今期予想ＥＰＳ２４．１円といった事で、レシオ８倍処では下値硬直性が出ている状況。本日株価には上値を窺う動きが出てきており、これより日足ベースで指標となる移動平均線がゴールデンクロス示現となるようだと、５日移動平均線推移を考慮した押し目買いで対処したい局面。ただ信用買い残を３００万株強抱えている事で、戻り売り圧力は旺盛。

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