- 松本 耕二
- 株式会社アイ・コンサルティング 代表取締役
- 北海道
- 研修講師
対象:対象者別研修
- 松本 耕二
- (研修講師)
- 松本 耕二
- (研修講師)
気づけば明日がドラマ最終回!
ということで、今回は少し急ぎ足で第六話と第七話のストーリーについて、現実の探偵の世界との異同について簡単にお話しましょう。
【第六話 最初で最悪の案件】
妻(浮気調査の依頼人)に離婚を迫られた夫(浮気調査の被調査人)が、ラッキー探偵社に調査報告書を奪いに来るという波乱含みのストーリーでした。
■調査対象者とのトラブル
調査報告書を奪いに来る事例はこれまで聞いたことがありませんが、探偵社と調査対象者との間に発生した他のトラブル事例を耳にすることはあります。
最たる例は、尾行されていることを対象者に察知され、その場で警察に通報されたり、恫喝されるようなトラブルでしょうか。
当然、プロとしてあってはならないことですが、このようなトラブル事例はほぼ毎年のように私の耳に入ってきます。
他にも、調査対象者がヤクザで、尾行がバレて事務所に連れていかれたなんていう恐ろしい話も耳にしたことがあります…。
本作では、「そもそもお前ら(探偵)なんかいなければ…」と逆上する調査対象者に対し、角野卓造さん演じる筑紫が「知らないほうがいい真実はこの世にある。しかし、あなたの奥さんは真実を求めてここにきた。」と熱弁するシーンが印象的でした。
【第七話 恋におちて】
老婦人から「幽霊を探してほしい。」と依頼される話と、大泉洋さん演じる淳平のラブストーリーという構成でした。
■常識じゃ考えられないような依頼はあるのか!?
普通の人の感覚ですと、ドラマのような「幽霊を探してほしい」なんていうような依頼、常識的に考えてあるわけないと思いますよね?
しかし、実際にはそうとも言い切れません。
私が探偵をしていた頃にも、以下のような常識的には考えられない相談を受けたことがあります。
・ヘリコプターで監視されている。助けてほしい。
・一人暮らしなのに冷蔵庫のものが勝手になくなる。調査してほしい。
・床下に誰かが住んでいる。調査してほしい。
このような経験からは、本気で「幽霊を探してほしい」と相談にくる依頼者もいないとは言い切れないような気がします。
■依頼は事務所で
ストーリーのなかで、「依頼者がここにこないと、依頼は受けられませんよ」という台詞がありました。
探偵業者には、法律上定められた「探偵業務」を行う契約を締結するとき、依頼者に対して重要事項の説明をして書面を交付することが義務付けられています(探偵業法第8条)。
この点については、不動産を購入したり、海外旅行に行く際の重要事項書面の交付と説明をイメージして戴くと分かりやすいのではないでしょうか。
ごく稀にですが、契約書を交わさずにメールや電話のやり取りからお金だけを振り込ませて金銭を騙し取られたという被害相談が消費者センターに寄せられていますので、調査の依頼を検討されている方は要注意です。
TVドラマ『ラッキーセブン』に学ぶ探偵の世界 その1 http://profile.ne.jp/w/c-67090/
TVドラマ『ラッキーセブン』に学ぶ探偵の世界 その2 http://profile.ne.jp/w/c-67931/
TVドラマ『ラッキーセブン』に学ぶ探偵の世界 その3 http://profile.ne.jp/w/c-69192/
フジテレビ 『ラッキーセブン』 http://www.fujitv.co.jp/lucky-seven/index.html
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