日経記事;"ホンダ、インドネシアに四輪車新工場300億円投資"考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;"ホンダ、インドネシアに四輪車新工場300億円投資"考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

3月14日付の日経新聞に、『ホンダ、インドネシアに四輪車新工場 300億円投資』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『ホンダはインドネシアに四輪車の新工場を建設する。投資額は300億円前後。2014年に稼働させ、生産能力を現在の年6万台から、3倍の18万台に引き上げる。

低燃費の小型車を中心に東南アジア市場で増産攻勢をかける。東南アジアの中核生産拠点であるタイの工場が昨秋の洪水で被災した経験を踏まえ、インドネシアをタイに次ぐ拠点に育て、災害リスクに備えた分散生産体制を整える。

インドネシアのジャカルタ郊外にある既存工場の敷地内に新工場を建設し、生産ラインを現在の1ラインから2ラインに増やす。生産能力6万台の既存ラインも設備を増強して、2ラインで18万台を生産できる体制に引き上げる。

既存工場で手がける小型車「ジャズ(日本名フィット)」や多目的スポーツ車(SUV)「CR―V」、ミニバン「フリード」を増産するほか、生産車種を増やす。低価格の新興国専用車としてタイなどに投入した小型車「ブリオ」や現在、タイから輸入している小型車「シティ」が候補となる見通しだ。

インドネシアの11年の新車販売台数は前年比17%増の89万4180台。多人数乗りのミニバンや低燃費の小型車の需要が拡大しており、東南アジア主要6カ国の中で唯一販売台数を伸ばし、統計がそろう1999年以降で初の域内首位に立った。ホンダは生産能力を大幅に増強し、拡大する同国市場で攻勢をかける。

ホンダの11年のインドネシアでの生産台数は前年比16%減の約4万9000台。部品や完成車の輸出拠点だったタイの工場が昨秋の洪水で被害を受け、インドネシアの工場も一時、減産を余儀なくされた。

タイに集中していた東南アジアの生産体制を見直し、部品生産を増やすなどしてインドネシアを新たな中核拠点にする考えだ。』


最近、国内企業が生産拠点を見直し、従来は中国が中心だった生産拠点を他のアジア諸国に移したり、初めて海外進出・投資を行う先を中国以外の国に行うなどの動きが多くなっています。

上記記事にありますホンダの場合、昨年のタイで起こった大洪水による工場の長期操業停止状態を避けるために、生産拠点の分散化を図ることを目的の一つにしています。

また、インドネシアは高い経済成長を維持しており、経済成長率は2010年度に6.1%、2011年度に6.4%を記録したとされています。

IMFは、インドネシアの国民1人当たりの国内総生産(GDP)は、2008年2242米ドルから今後5年間で3000米ドル前後に到達するとの予測を示しています。

この経済成長や国民所得の向上から、インドネシアでは乗用車販売が伸び、2011年の新車販売台数は前年比17%増の89万4180台になったとのこと。

加えて、インドネシアの労働者の毎月の平均賃金は、JETROなどの資料によると、131米ドルで中国深センの204米ドルに比べると、約6割強となっていて、割安感があります。ちなみにタイバンコクでは、241米ドルとのこと。

記事には書いていませんが、ホンダは、インドネシアの労働コストの割安感も、工場移転の理由の一つにしているとみます。

このように経済発展しているインドネシアですが、インドネシアは未だ新興国に次いで経済発展すると見込まれる「新・新興国」にベトナム、カンボジア、バングラデシュ、ミャンマーなど共に、含まれています。

多分、そう遠くない時期に、インドネシアは、「新・新興国」から抜け出し新興国に仲間入りするとみます。

中国では、既に労働者賃金が上昇し、且つ、賃金アップや待遇改善要求などに関する労働争議の多発や労働者確保の困難さから、日本企業が生産拠点をより賃金が安い「新・新興国」に移しています。

今は縫製などの労働集約的産業が多いようです。「新・新興国」でのインフラ整備や電力供給の改善、法規制の整備などの状況が改善されると、多くの産業で生産拠点移転が始まる可能性があります。

一方、中小企業の場合、海外進出・投資や既にある海外拠点の移管は、簡単に決めて実行できませんし、すべきではありません。

ホンダなどの大手企業と異なり、多くの中小企業はブランド力が低く、販路開拓も容易でないことも理由の一つです。

十分な事前準備と検討が必要です。最初は、製造コストダウンだけの目的で海外進出・投資を行っても、事業環境の変化で自社で販路開拓する必要も出てくる可能性もあるからです。

中小企業が海外進出・投資する前の事前準備について、最近複数の中小企業から相談を受けたり支援の要請が入っています。

このような状況下、可能な限り多くの中小企業経営者の方に、海外進出・投資前に行う事前準備の必要性と内容に関して理解してもらいたいため、 「中小企業のこれからの海外戦略;課題と対応~綿密な事前準備が成功への第一歩」 のタイトルでセミナーを行います。

セミナー開催日時は、3月18日(日)13時00分~16時00分です。開催場所は横浜関内駅近くのセミナルームです。

上記海外進出・投資などを考えている中小企業経営者でご関心のある方の受講をお待ちしています。席には若干の余裕があるようです。

セミナー内容の詳細は、上記セミナータイトルをクリック願います。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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