【イタリア時間】サッカーでプロになる - スポーツ・スキル留学 - 専門家プロファイル

鈴木 美野理
代表取締役
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留学アドバイザー

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【イタリア時間】サッカーでプロになる

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 オフィスでPCをカチャカチャやっていると3日前までイタリアにいたのが嘘のよう。

 今回の出張でローマに滞在する第一の理由は、セリエBのチーム“アスコリ・カルチョ1898”のセレクション(選抜試験)に参加すること。もちろん私はプレーしませんから見学に行くわけですが、事前にその主催者にFACEBOOKで偶然知り合う機会があり、一言おじゃましますと伝えられたので、会場へ着くと関係者の皆さんと待っていてくださいました。そして一通り、主催者、アスコリのスカウトマン、審査員の方々と名刺交換(日本っぽいですね(笑))をし、コート横のベンチへどうぞと言われた時は自分でもちょっとびっくり。緊張しながら今回写真をお願いした日本人カメラマンの女性といっしょにベンチに入りました。

 セリエAは、セレクションはしません。セリエBというとJリーグと同じレベルですからもちろんプロリーグ、そしてめったにセレクションをしません。

 今回のアスコリのセレクションは、ラツイオ州(州都は、ローマ県)のたくさんのクラブチームやサッカースクールの中から選抜された選手U12~14(12~14才)、U15~17(15~17才)約60名ほどが集まりました。観客席は、選手の家族が応援に来ています。そんな家族の顔をみているとこちらまで緊張してきて。。。 手に汗握りました。

 12~17才の少年たち。ここで選ばれればセリエBのプロ選手。プロになるということは、生活費もろもろ全てお給料として支払われるということです。彼らの場合はまだ年齢的にトップチームではありませんからそのチームの下部組織に所属します。

 アスコリのセレクションは、ずば抜けた才能のある選手を発掘するために毎年イタリア3ヶ所で行われます。

 この時も関係者の一人がぽろっと言った「一人でも見つかるといいな。」という言葉の表す通り、本当に才能のある選手だけを見つけるために行うもので「早いうちから才能ある選手を見つけて育てる」という本場イタリアサッカーの意気込みが見えます。逆に運良く何人も才能のある選手が見つかった場合は、アスコリだけでは受け入れられませんからセリエBの他チームへ回ることになるそうです。

 こういった“職業としてのサッカー選手”が一般的に定着しているイタリア。プロ&セミプロだけでも セリエA~D、エッツェレンツァ、プロモツィオーネとあり、アマチュアリーグも多数。大勢の子供が小さな頃からサッカー選手を目指します。

 ここ日本もJリーグは盛り上がっていますが、プロ以外のサッカー人口はいまや約85万人と言われます。しかしその85万人の中のほんの一握りの選手だけがプロになれるという現実。

 子供の頃は「おけいこの一つ」であったり「親が好きだから」から始まり、大きくなるに従って「クラブでやってるから」とか「得意だから、好きだから」というレベルで留まりがちな背景には、未だ学歴を重視する社会がある為であり、「受験(勉強)が第一!」「とりあえず大学を出て!」と言う親の独り善がりのせいで「本気で!全力で!」サッカー選手になりたいという気持ちは残念ながら抑えられてしまいます。

 一つ、イタリアの学生達のサッカーを見ていて日本の学生達のサッカーと違うなあと思ったことは、日本の“部活動”について。

 部活では毎日の練習を積み重ね、大抵、試合に出れるようになるのは3年生になってから。だからやたら控えの選手が多い。半分以上控えではないですか?しかしイタリアでは学年(年齢)などは関係なく試合に出場させますから試合経験を皆が積んでいきます。(単純に人数が多過ぎれば、チームを増やすなどする。)

 皆が実戦経験をどんどん積んでいくヨーロッパのシステムと違い、日本は年功序列のシステムであるために実戦での経験が乏しいこと。年功序列が悪いとは言いません。しかし実戦をどんどん積ませた方が選手のレベルもアップするのではないかと素人なりに思いました。(年功序列の仕組みの良さはたくさんあります。)

 西洋の表面的によく見える部分だけを取り入れるのではなく、本質的な部分を見据え、自分自身を見直したり、必要に応じて変化させることも念頭に置くと(柔軟性があると)もっともっと成長できるのではないかと思いました。何事も継承するものは精神であって スタイルは、時代に合わせ、人に合わせ、場合に合わせ適応していく。それが必要なのではないでしょうか。

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