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日経記事;"米IT、アプリ確保に躍起 コンテンツ呼び競争力"考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

3月12日付の日経新聞に、『米IT、アプリ確保に躍起 コンテンツ呼び競争力 エコシステム、提供企業と協力関係築く』 のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米IT(情報技術)大手がアプリ(応用ソフト)やコンテンツの確保を競い合っている。IT機器やインターネットサービスの普及にはアプリやコンテンツが欠かせないからだ。

こうした関連企業との結びつきは相互依存関係から「エコシステム(生態系)」と呼ばれるが、この充実度がIT業界の覇権獲得に直結する。

「当社には(多機能携帯端末の)iPad(アイパッド)専用のアプリが20万本以上ある。他社にはない強みだ」。7日にサンフランシスコで開いた新型iPadの記者会見で、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が語った。昨年3月には6万5千本と説明しており、1年間で3倍に増えた。

ゲームや音楽、業務効率化などに関するアプリは「機器を使いやすくし、一人ひとりの好みにも対応できる」(クックCEO)。同社はスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、携帯音楽プレーヤー、多機能端末にアプリや音楽などのコンテンツを配信する仕組みをいち早く整え、モバイル機器で主導的な地位を確保。アプリは58万5千本をそろえ、購入・取り込み数は250億本を突破した。

アップルの成功は「よいアプリやコンテンツが増えれば対応機器の普及が加速し、さらにアプリ・コンテンツが集まる」という好循環が生まれることを証明した。

アプリやコンテンツは主に外部企業が提供しており、企業の枠を超えて協力関係を築く。こうした共存共栄の仕組みは生物学の用語を借りてエコシステムと呼ばれる。

「アップル、マイクロソフト、インターネット小売り最大手のアマゾン・ドット・コム、そして交流サイト(SNS)のフェイスブックがエコシステムを競っている」。

グーグルでモバイル機器向け基本ソフト(OS)の「アンドロイド」部門を率いるアンディ・ルービン上級副社長は先月末、スペイン・バルセロナで取材に応じ、こう現状を分析した。

アンドロイドを搭載したスマホは、先行したアップルの「iPhone(アイフォーン)」を脅かすまでに成長したが、多機能端末では後じんを拝す。

追いかけるには「エコシステムを消費者に分かりやすく見せることが必要」(ルービン氏)と判断し、6日にはアプリ、音楽、電子書籍、映画の配信サービスを統合した。

アップルとグーグルがアプリやコンテンツを提供する企業の確保にしのぎを削り、販売サイトの使い勝手向上や協力企業の収益確保に不可欠な課金システムを競うなかで、世界の利用者が8億4500万人を突破したフェイスブックもエコシステムの構築に強い関心を示す。「有力アプリが増えれば、フェイスブックの利用時間も伸びる」(同社幹部)ためだ。

2010年に米マイクロソフト(MS)からソフト開発者支援部門の古参幹部を招へいし、開発者への情報提供などを拡充している。同社のバート・テイラー最高技術責任者(CTO)はアプリ拡充には「販売・情報提供の仕組み、異なる端末でも同じように使えること、課金という3つの要素が必要」とみて次の一手を練る。

販売・情報提供ではフェイスブックを通じて友人が使っているアプリを紹介する仕組みを導入した。異なる端末への対応ではブラウザー(閲覧ソフト)を通じて使うアプリの普及が問題解決のカギを握るとみて、世界の通信機器メーカーなどとブラウザーの規格標準化に着手。通信会社と組み、携帯電話料金と一緒にアプリの代金を徴収する仕組みも導入する。』


上記記事は、スマホ、SNS、検索エンジン、ネット通販などの業界で覇者を目指してより強固なプラットフォームを目指す、アップル、グーグル、フェースブック、マイクロソフト、アマゾンなどが展開する事業策として、アプリソフトベンダーとの提携・協業について書いています。

アプリソフトベンダーは、基本的にどのプラットフォームにも共通で使えるアプリソフトを提供します。その方が、開発投資をより容易に回収できることと、最終顧客に使われるアプリソフトのダウンロード数が増えてライセンス収入などが大幅に増加するからです。

上記プラットフォームには、残念ながら国内企業はいません。スマホを含めた携帯端末を使ったソーシャルゲームでは、国内のグリーとディー・エヌ・エー(DeNA)が世界市場を目指す方向性を打ち出していますので、将来、米国市場で新しいプラットフォーム提供者として紹介される可能性があります。

何れにせよ、国内アプリソフトベンダーにとっては、米国企業のプラットフォームを活用してアプリソフトを提供出来る事業チャンスになります。

例えば、アップルで採用されるには、厳しい審査を通る必要がありますが、魅力あるアプリを開発出来れば他企業での採用も可能になります。

世界市場で事業出来る大きな可能性があります。IT業界では、関連企業(中核機器、周辺機器、基本ソフト(OS)、応用ソフト、サービス、コンテンツなど)が自発的に結びつくことをエコシステムと呼ぶとのこと。

どの企業も水平分業的に動きながら、プラットフォームの強化やアプリソフトの売上拡大を目指す柔軟な競争社会が米国で出来ています。

この状況は日本の戦国時代と同じで、各プラットフォーム提供企業は、アプリソフトを囲い込みながら自社のプラットフォームである領地を拡大させるやり方を取ります。

アプリベンダーは、魅力あるアプリを提供して複数のプラットフォーム提供企業と柔軟に連携しながら、付き合っていく構図です。

多分どのプラットフォームもある程度の領地を世界市場で獲得していきますから、市場が伸びる限り、積極的な投資を行って、アプリベンダーと共に事業を伸ばしていくことになります。

上記しましたように、国内アプリベンダーには大きな事業機会となりますので積極的に海外進出することを期待します。米国のIT業界は水平分業ですから実力さえあれば認めてもらえます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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