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柴垣 和哉
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閲覧数順 2016年12月08日更新

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4月のソニー銀行の金利発表

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 銀行の中では、数少ない翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、4月は固定3年以上が全て上昇となりました。


 まず変動金利ですが、これは日本銀行がゼロ金利政策を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため、横ばいとなりました。変動金利の横ばいは4月の他行の金利でも同様だと思います。


 ただ、この金利設定はソニー銀行のネット広告などを見る限り、明らかに住信SBIネット銀行を意識したものと言えそうです。一方の住信SBIネット銀行も2月から変動金利の優遇幅をさらに引き下げるなど、消耗戦の模様を呈している感もあります。(最優遇金利でみるとソニー銀行が0.872%に対して、住信SBIネット銀行が0.865%になります。)


 但し、ソニー銀行は返済額を5年間一定とし、その一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に、前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては、返済額が大幅に増える可能性があります。


 ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが必要です。


 一方の固定金利ですが、これは固定10年で前月比0.116%上昇の1.786%、20年超の最長期間で前月比0.137%上昇の2.577%となりました。


 これは2月から指摘している日本株の上昇による、債券市場から株式市場への資金流入が原因と考えられます。


 今後の見通しですが、やはり同じような流れが続くものと考えられます。日経平均株価は3月特有の機関投資家の売りをこなしながら、3月14日に昨年7月以来の、終値で1万円台を回復しました。世界的な金融緩和の中でアメリカの株式市場や円安に引っ張られる形で、日本の株式市場も上昇を続けています。


 固定金利の目安となる10年物国債を取引する債券市場においては、日本銀行が国債を買い支えて金利が上昇しないように配慮してきましたが、さすがにここまで株式市場が上昇すると、金融市場のセオリー通り、国債を売って株式を買う動きが出て、国債の値段は下落し、相対的に利回りは上昇、3月15日の利回り(長期金利)は前日比0.050%高い、1.055%に急上昇しています。


 株式の専門家の間では、3月に早くも1万円台を回復したことから、株価の上昇は6月頃まで続き1万1000円台が当面の目安となるという意見が一般的です。


 この場合の固定金利の目安となる10年物国債の利回りですが、今回の株高が金融緩和による流動性相場(カネ余り)であることから金利の専門家の間では金利の急上昇は考えにくく、6月頃で0.95%~1.30%程度と見ています。


 このように2月頃から相場の流れが変わった金融市場ですが、きっかけは2月14日の日本銀行の追加の金融緩和による円安であり、上記の予想も全て一定程度の円安が進んだことが前提となっています。


 そういう意味では固定金利を考えている人は、まずは円安が進むかどうかに注目して頂きたいと思います。なお、来月の他行の固定金利はこのような流れのため、上昇するものと考えられます。


ソニー銀行、住宅ローン金利


沼田 順(CFP(R)認定者・1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)


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