- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
2011年11月に米グーグルが
「SSL検索における検索クエリデータの取得方法について」発表しました。
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.com/2011/11/ssl.html
要は
・googleにログインした状態で
・googleで検索すると
・リファラーを取得できなくなる。
ということで、
・google.comから来たことがウェブ運営者にわからなくなる
・どんな検索フレーズ・キーワードで来たのかもわからなくなる
という、ウェブ運営に関わる人にとっては衝撃の発表でした。
Google analyticsの発表に続く、第二のウェブ解析googleショックと言えます。
皆様、誕生日まであと1日の小坂@環です。
●google検索のSSL化の影響
日本もいずれ対応されるという話でしたが、3月6日に発表があり、
google.co.jpでも適用されたようです。
http://googlejapan.blogspot.com/2012/03/google_06.html
確かにgoogle.co.jpで検索してみると、URLの冒頭が「https://」に変わっています。
この影響として、下記のようなことが推測されます。
・検索エンジンからの流入数が正確にわからなくなる。(過少評価される)
・検索フレーズ・キーワードを取得できなくなるので、効果測定をしにくくなる。
・ミクロ分析・経路分析において、コンバージョンしたユーザがどのようなきっかけでサイトに訪れたのか追いにくくなる。
ということで、ウェブマーケティング関係者にとっての影響は大きいです。
●google adwordsはわかる?
但し、google adwordsから来たものに関してはadwordsから来たことも、
検索クエリもわかるという話です。
このロジックは解明中です。
adwordsの通信はSSL化されないということだが、
リファラーが取れなくなることには変わりない。
弊社の運営するアクセス解析ツール「シビラ」では設定により、
下記のことは確実にわかる。(他のツールでも機能や設定によりわかるものもあるでしょう。)
・adwordsもしくはディスプレイネットワークから来たこと
・入札されているフレーズ
しかし、
・googleが来たのかどうかが、今回の変更で今後もわかるか?(adwordsの提供されているプラットフォームのどこから来たのか?)
・実際に検索された検索フレーズ・キーワードも今後わかるのか?
がgoogleの説明だけでははっきりせず、今後も検証します。
●影響度合い
今日(3月10日)時点では過去のデータは乏しい上に、季節要因の激しい時期であるため、
短期間での比較は難しいが、現時点でもサイトによっては大きな影響が出ている。
SSL通信の結果取得できなかった量がわからないので、
検索フレーズやgoogleからの流入の変化で推測するしかないのだが、
googleユーザが多そうなサイトでは、2割~3割程度影響が出ているようにみえるし、
そうでないサイトでも、1割程度は影響が出ているように感じる。
Gmailユーザは多いし、業務上googleのサービスを常に活用している人は多いので、
かなり大きな影響がでそうだ。
4月にかけて引き続き調査していこうと思います。
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