日経記事;"パナソニック,世界最高効率太陽電池,"考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;"パナソニック,世界最高効率太陽電池,"考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です、

3月3日付の日経新聞に、『パナソニック、世界最高効率の太陽電池 米ライバル上回る 13年度投入、高付加価値品に集中』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『パナソニックは2013年度をメドに、世界最高の発電性能を持つ太陽電池を発売する。太陽光を電気に変える効率を現状より2ポイント以上高め、ライバルを上回る24%台に引き上げる。

付加価値の高い製品の生産に力を注ぎ、日本を中心とする住宅向けなどに拡販する。12年度に国内シェア首位を奪取し、15年度の売上高を約3千億円と11年度見込みの2倍強に増やす計画だ。

独自構造の太陽電池の性能向上を急ぐ
現在、太陽電池の中核部材「セル(発電素子)」の変換効率は米サンパワーの22%台が最高とされる。パナソニックはそれに続く21.6%。両社は世界の太陽電池の技術開発でしのぎを削る。

変換効率が高まれば、狭い面積でもより多くの電力を生み出せる。パナソニックは今後、独自構造の太陽電池「HIT」を改良し、まず12年度末に変換効率が約22%の製品を投入する計画だ。マレーシアの新工場で生産する。2日には同工場の建設に着手した。

HITはパナソニックが事業統合した三洋電機が開発した高性能太陽電池。アモルファスシリコンと結晶シリコンを重ねた構造で高効率を実現してきたが、13年度にはセルの構造や材質を大幅に見直し、新世代のHITを販売する。

太陽光の吸収率を高め、電気を効率よく集める性能を向上。このほど試作段階で変換効率が23.7%まで高まり、24%台に引き上げるメドがついた。

マレーシアの新工場では生産コストを従来より1割強引き下げる。同工場は12月の稼働を予定しており、パナソニックの生産量は現在の1.5倍の90万キロワットに拡大する見通し。さらに増設や拡張も検討する。

11年度の世界の太陽電池需要は前年度比微増の約2千万キロワット。12年度は中国、インドなどが伸びるものの、最大市場の欧州は補助政策の縮小で「厳しい環境になる」(パナソニックで太陽電池事業を統括するエナジー社の前田哲宏副社長)見通し。

パナソニックはマレーシア工場を活用し同国やインドネシア、フィリピンなどの新市場も開拓する。

太陽電池各社の採算は軒並み悪化している。供給過剰で在庫が膨らみ、主要国で価格競争が激化しているためだ。昨年には平均価格が2割強下落。国内首位のシャープも同事業が赤字になった。

一方、パナソニックは高付加価値品中心に販売していることもあり、「黒字を確保できている」という。10年度に20%弱だった国内シェアは11年度は25%程度に上昇しそうだ。グループの販路を活用して12年度に35%に引き上げ、国内首位を目指す。

国内では7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、太陽電池の市場は当面、拡大する見通し。

シャープも変換効率を21.5%まで高めた製品を開発するなど、性能や価格を巡る競争が一段と激しくなりそうだ。』

パナソニックは、現在太陽光電池や蓄電池などを含めた家庭向け環境事業に経営資源を集中し、経営の付加価値を向上させようとしています。総合家電メーカーからの決別だとみています。

太陽光電池は、もともと三洋電機が持っていた独自の高度技術の一つで、パナソニックが三洋電機を買収したのは、当該技術の吸収が目的の一つでした。

この太陽光電池の技術を深化させ、太陽光を電気に変える世界最高の熱変換効率を目指すとしています。パナソニックの現時点での熱変換効率は、21.6%で、これを2年程度以内に24%に上げるとのこと。

実現すれば、当面他社、特に米サンパワーの熱変換効率を上回る可能性があります。今後も、熱変換効率向上の競争は続くでしょう。

太陽光電池事業の進め方の一つに、熱変換効率を上げて高付加価値化して、商品競争力を高めていくやり方があります。

これは、市場・顧客がより高性能の太陽光電池を希望、要求していますので、市場に対する対応の仕方として、合理的のもので当然積極的に進めていく必要があります。

今まで幾つかの開発・試作レベルでの発表では、熱変換効率が40%に達したというものもあります。
現在の技術レベルでは実現が難しくても、将来40%の熱変換効率を持つ太陽光電池が量産されるようになれば、太陽光発電コストは下がりますので、代替エネルギー源としての価値が大幅に向上します。

パナソニックやシャープなどの国内メーカーには、このような高い熱変換効率を持つ蓄電池の開発と生産を大いに期待します。

同時に、太陽光電池の生産コスト削減に積極的な対応を期待します。現在、太陽光電池の需要が欧州市場の低迷から落ち込んでおり、中国メーカーなどが在庫削減のため、値下げして販売しており市場価格が下がっています。

半導体事業で国内メーカーが市場から脱落したことを再現させないためには、パナソニックやシャープなどの国内メーカーは価格競争力を持ち続ける必要があります。

太陽光電池を家庭により一層普及させるためには一段の価格低下が必要です。この為にも、国内メーカーに一層の投資と努力を期待します。

高性能化と低価格化で、世界市場で一気に普及させることによる、強固な事業基盤作りが成功のポイントです。

頑張れ。国内メーカー!!

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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