- 快眠コーディネイター 力田 正明
- Sleepercise (スリーパサイズ) 代表
- 大阪府
- 快眠コーディネイター
寝付きはよいのですが、
寝起きが悪くなかなかベットから出れません。
根性も必要かと思いますが、
何か眠さをかき消す方法があれば教えてください。
性別:男性
年齢:30代
職業:会社員(管理職)
<回答>
私も30代の管理職の時に、睡眠障害になり、入院治療の経験をしておりますので、少しでも参考になる回答になれば嬉しく思います。
1.まず、日中の眠気はありませんか?あるとすれば、どの程度の頻度がありますか?
日中の眠気の頻度や程度が、睡眠の質と量をはかる尺度になります。「寝つきはよく、寝起きが辛い」とのことですが、過眠症の可能性があります。代表的なものは、睡眠時無呼吸症候群が有名です。自分では寝ているつもりですが、いびきや足のぴくつき(周期性四肢運動異常)などにより、その都度、脳は覚醒し、睡眠の質の確保ができず、そのしわ寄せが日中の強い眠気として発現します。
今回の症状が、過眠症による起因の可能性があるので、睡眠専門外来の受診を勧めます。過眠症は、睡眠障害という病気だからです。ちなみに、日本睡眠学界のHPに認定Drなど公開されているので、参考にしてください。
ストレスの観点から・・・
2.私も同じでしたが、「気持ちがたるんでいる」という精神論で自分にプレッシャーをかけないでください。今の症状が2週間以上続いているならば、それは一過性の症状とは考えにくく、診察が必要です。
3.管理職をされているということですが、組織におけるメンタルヘルスケアが一番必要なのが、中間管理職のポジションで働く方々です。リストラによるスタッフ減、それに伴う仕事量の増加、部下の管理など、管理職の方は、自分が感じている以上に、ストレスがかかっています。男性によく見られる傾向として、「弱音を吐かない」ことがあります。また組織に長い期間、帰属していると、それが普通であるかのように思ってしまいます。ぜひ、信頼できる方に、心のストレスを聞いてもらいガス抜きすることが、自分のメンタルヘルスのセルフケアとしては、とても大事なポイントとなります。
結論として・・・
眠さをかき消す方法をアドバイスできればいいのですが、まずは、睡眠専門外来に受診し、自分の睡眠状態を見る検査などを受けることが、「遠回りのようで、一番の近道である」と経験上お伝えさせていただきます。
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