日経記事;"パナソニック次期社長に津賀専務再建,経営陣刷新"考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;"パナソニック次期社長に津賀専務再建,経営陣刷新"考察

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経営戦略 集中と選択;事業撤退

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。
 
2月29日付の日経新聞に、『パナソニック、次期社長に津賀専務 再建へ経営陣刷新』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『パナソニックは28日、津賀一宏専務(55)が6月27日付で社長に昇格する人事を発表した。大坪文雄社長(66)は代表権のある会長に、中村邦夫会長(72)は相談役になる。

同社は1月にパナソニック電工と三洋電機を統合しており、グループ再編にメドをつけたことで経営陣を刷新。テレビ事業の立て直しと環境・エネルギー分野への事業構造転換を急ぐ。

大坪社長は2006年6月の就任以降、松下電器産業からパナソニックへの社名変更や三洋電機の子会社化などの改革を実施してきた。しかし薄型テレビの価格下落や円高で事業環境は悪化しており、12年3月期の連結最終損益は7800億円の赤字を計上する見通し。

大阪市内で記者会見した大坪社長は「巨額の赤字は大変申し訳ない。ただ、将来の成長の布石を打ち、社長の責任は果たせた」と語った。

次期社長の津賀氏は創業家出身者を除くと同社最年少の55歳で社長に就く。技術畑出身で現在はテレビなど主力のAV(音響・映像)機器事業を率いる。

プラズマテレビ用パネルの生産縮小など構造転換を進めてきた。会見で津賀専務は「三洋・電工の統合で社内に大きなエネルギーがたまっており、収益改善につなげたい」と語った。

今回の人事では中村会長のほか松下正治取締役相談役名誉会長(99)、坂本俊弘副社長(65)らが取締役を退任。同社の取締役の平均年齢は4歳若返り59歳になる。経営陣の大幅な若返りで改革を急ぐ。』

パナソニックは、ソニーと同じように次期社長を50歳代の若手にバトンタッチして新規巻き返しを図るようです。

今までのしがらみにこだわらないで、新規事業を立ち上げて新しいパナソニックの誕生を期待します。

集中と選択はどの電機企業も最優先で行っています。合理化だけに偏って行うと、必ず数年後に市場からしっぺ返しを受けます。

現在苦境に立っている複数の電機企業が韓国勢に後れを取ったのは、ある時期に、将来の仕込みについて投資を怠ったからです。

合理化はしょうしょう極端な言い方をしますと、誰でも出来ます。合理化と並行して行うべき重要なことは、次期新事業立上に対する準備です。

縮小均衡では、その企業は最終的に自滅します。企業は成長して売上・利益を確保、増やせて始めて価値が出ます。

新事業は、自社の強みを最大限に発揮できるところから検討・計画する必要があります。中小企業の場合、小回りが利きますので社長の方針が明確になればすぐ動けます。

新規事業の可能性を探る時に、先ず市場調査から入る企業がありますが、賛成しません。先ず行うべきことは、自社の強みがどこにあるのか、どの技術・製品・サービスなら他社に対して徹底的な差別化・差異化が出来るか見極めることが重要です。

それらのことを見極めた後に、市場の方向性や大きさなどを調査・確認して、対象市場・顧客を明確化して、その分野に特化した専門性を最大限にして他社を寄せ付けない、ナンバーワンのポジションを獲得します。

私が支援しました中小企業の中には、下請けから脱却して自社部品・製品をニッチ市場で販売し、収益を上げているところがあります。

市場規模が小さいので中堅や大手は参入しません。円高に関係なく一定の収益を上げています。

パナソニックも同じです。記事によると、新社長は、「エコ&スマート」をキーワードとして、太陽光電池や省エネ家電など環境関連製品を総合的提供する「家まるごと」で、顧客に製品・サービスを提供する事業を目指すとのこと。

蓄電池は、この事業の柱の一つになる製品です。三洋電機買収の大きな目的は、蓄電池事業の取り込みと強化でした。

例えば、蓄電池事業では、中国のBYDなどの海外企業を圧倒する製品展開を国内を含めた世界市場で行う必要があります。

機能・性能・価格で他社を圧倒することが重要です。中途半端に事業を行うと、結局他社に市場を取られて投資の回収が出来ない最悪の事態に直面する可能性があります。

サムスンの現在の躍進は、過去危機に直面した時に、徹底的な合理化を行って成長分野に集中投資したことが要因の一つになっています。

パナソニック、ソニー、シャープなどは、自社のコア事業を定めたら、徹底的に集中してその事業分野では、世界のどの企業にも負けないようにすることが勝ち残れる条件の一つになります。

迅速な意思決定と行動も大事です。パナソニックやソニーの次期社長は若いので経営スピードの迅速さにも期待します。

両社の今後の動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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