インフルエンザの流行が続いています。皆様方は大丈夫でしょうか?
国立感染症研究所感染症情報センターの推計によると、全国の医療機関に於けるインフルエンザの受診患者数は約201万人に上り、依然として200万人を超えています。
都道府県別では、大分の60.88人が最も多く、以下、石川(53.92人)、岩手(52.63人)、宮崎(52.15人)、鹿児島(52.09人)、埼玉(50.04人)、秋田(50.00人)などの順となっています。
推計患者数を年齢層別に見ると、5-9歳が25.9%と最多で、0-4歳および10-14歳が15.4%と、小児科が担当する14歳以下が半数以上を占めています。成人では30歳代が10.9%、60歳以上が8.5%、40歳代が8.0%などとなっています。
警報レベルを超えている保健所地域は、前週の369か所から409か所へと増加しています。注意報レベルのみ超えている保健所地域は110か所でした。
原因となるインフルエンザの種類についてですが、1月2日-2月5日の5週間に検出されたインフルエンザウイルスはA香港型が8割強を占めています。
推計患者数を年齢層別に見ると、5-9歳が25.9%と最多で、0-4歳および10-14歳が15.4%と、小児科が担当する14歳以下が半数以上を占めています。成人では30歳代が10.9%、60歳以上が8.5%、40歳代が8.0%などとなっています。
警報レベルを超えている保健所地域は、前週の369か所から409か所へと増加しています。注意報レベルのみ超えている保健所地域は110か所でした。
原因となるインフルエンザの種類についてですが、1月2日-2月5日の5週間に検出されたインフルエンザウイルスはA香港型が8割強を占めています。
さてインフルエンザの特徴は、急に高熱が出る、ひどい頭痛や関節痛、咽頭痛、それに強い全身倦怠感に襲われる、などといったものがあります。従って普段は元気な若者であっても、多くは2~3日間くらい仕事にも行けなくなり、自宅で寝込んでしまいます。特にA型は症状が重く、たいていは休養を余儀なくされます。
職場にとってもインフルエンザは厄介な存在です。常日頃は病気をしない健康な社員が突然発熱してインフルエンザと診断され、数日間の自宅休養を迫られます。会社や部署のリーダーとかキーマンの場合、その影響は大きくなります。これが一人や二人ならばまだ良いのですが、職場内で「集団感染」が発生すると、業務に重大な支障が生じてきます。
従ってインフルエンザの流行期には、家庭内や職場内などで感染を拡げない工夫、個人ができるだけ感染や発症を未然に防ぐための取り組みが必要となります。どのようにすれば少しでもそのリスクを減らすことが出来るのでしょうか。
よくインフルエンザ対策として挙げられるものに「ワクチン(予防接種)」があります。確かに季節性のインフルエンザに対しては、その年のインフルエンザ株に照準を合わせたワクチンが開発され、かなりの予防効果が認められています。
ただしワクチンを注射するタイミングがポイントとなります。ワクチンの予防効果は約2週間後から出始め、だいたい4週間後までに成立しますので、流行のピークになって接種するのは少し遅いのです。それでもワクチンには重症化を防ぐ効果もありますので無意味ではありませんが、2月中頃の今の時期に注射するのは、予防効果という点では力不足と言わざるを得ません。
それではワクチンに頼らずに、我々はどのようにしてインフルエンザから身を守れば良いのでしょうか・・?(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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