【世界の旅と働くレシピ（４）】チベットで働くことを考える

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「働く」を応援するシリーズⅡ
　　世界を旅して働くレシピ（４）　チベット編
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チベットの首都ラサは標高3650m
標高3886mの富士山の頂上に
いきなり降り立った高さ
高山病を避けるためには
少しづつ標高になれていくように
鉄道で行くのがいいと言われている


私は一度中国成都からラサに入ろうとして
パーミッションがとれずあきらめたことがあり
その時は何が何でもラサに行くと決めて
航空機でラサに入った


ラサに入って
予想通り高山病になり
そこから頭痛と嘔吐と下痢を繰り返した


一人旅だったこともあり
これ以上になったら
助けを呼ばなきゃと限界まで
ずっと部屋で寝込んで
ラサについてから気づいたら丸々24時間たっていた

でも不思議と24時間たったら
体がその標高になれたためか
すっかり回復した


それから病み上がりのすっきりした気分で
ラサのポタラ宮を訪れた時に
出会った僧侶
ポタラ宮はかの有名なダライラマとも縁が深く
その周りには巡礼者や僧侶たちが数多くいる


ひどい高山病で悪いものが落ちたせいか
その僧侶が天使のように見えて
写真を撮らせてもらった


僧侶という仕事
職業と言っていいのか
転職と言うべきか
一生をそれに捧げていく程のものだから

 
私は京都に住んでいるときに
僧侶の友人がたくさんできた
私の中の僧侶のイメージは『全く迷わない』というイメージだった
道を究める人たちが人生に迷う事なんてない
と思っていたのに
わたしの出会った僧侶の人たちはみんな迷って悩んでいた


自分の生き方に
僧侶という仕事に
自分の将来に


例えばお経を一字一句間違えなく読むことが
大事と言われているけど
それが本当に大切なのか
そういうことを一から迷いながら
それでも教えられたことを
忠実に実行しようとしていた


でもそれが人間らしいなと思った


言われたことを忠実に実行することが
本当に正しいことなのだろうか
自分はそれでいいのだろうか
そうやって迷いながら悩みながら葛藤しながら
自分の道を探していくもので


私が出会ったチベットの僧侶も
言葉の違いから話は出来なかったけど
まっすぐに生きながら
それでもきっと自分の道を探しているのではないかなと思ったから
その横顔の写真を一枚撮らせてもらった


どんな聖人になろうとする人たちだって
みんなそうやって悩みながら生きているの



だから
迷いながら悩みながら自分の生き方みつけていっていいのよ

 チベットで働くを考える

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