少額の円売りでも暴落招く可能性 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

伊藤 誠
代表取締役
東京都
ファイナンシャルプランナー

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山中 伸枝
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(ファイナンシャルプランナー)
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(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2016年12月03日更新

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少額の円売りでも暴落招く可能性

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最新金融情報徹底解読 ★伊藤誠の特選記事★
■少額の円売りでも暴落招く可能性■
~2012年2月5日 日経ヴェリタスp61より~

財務省が発表した2011年貿易統計速報によると、
貿易収支は 2兆4927億円の赤字となりました。
これを受けて、米ウォール・ストリート・ジャーナル誌は、
「日本の輸出大国時代の終わり」
という記事を掲載しています。

■■■ トピック要約

伝説のディーラー藤巻健史
少額の円売りでも暴落招く可能性

日本の2011年貿易収支が31年ぶりに赤字になった。
日本はもはや貿易立国ではない。
日本はすでに他国にモノを作って輸出したり
サービスを提供したりして
食べていけるわけではないのだ。

それでも経常黒字が大きいのは、
過去に稼いだドルを海外に投資し、
そこから多額の配当や利息収入を得ているからだ。
日本は今や金融立国なのだ。

サラリーマンで言えば、
現役でバリバリ働き給与を得ていた時代は過ぎ、
昔の収入を海外に投資し、
そのあがりで食べている定年組なのだ。

赤字化のニュースが出てから、ちまたで
「日本はいつ経常赤字に転落するか」
という議論が始まったのはこのためだ。

経常赤字化は
「円の急落か長期金利の上昇、またはその両方を意味する」
と経済学では解説される。

識者の中には「円安が進むとしても、
3年後ぐらい先に経常収支が赤字になって以降だろうから、
まだしばらく円高が続く」と主張している人もいる。

しかし、長年ディーリングに携わってきた私に言わせれば、
マーケットはそう単純ではない。

「経常赤字化が不可避」との認識が浸透した時点で、
それを理由とした円売りが始まる。
先読みというやつだ。

ここで注意しておくべき大きな問題は、
1000兆円もの財政赤字が累積してしまった現在の日本、
少額の円売りでも、
それが円の暴落につながる可能性があるという点だ。

毎年44兆円もの新規国債を市場が消化できているのは、
融資を減らしつづけている銀行が、
余ったお金で国債を購入してきたからだ。

そんな綱渡りの状況の時、
個人や企業が外貨資産を購入しようと
預金を少しでも引き下ろせば、
銀行が入札で国債を購入する円資金が枯渇する。

明日にでも未達(入札で国債が完売できない状態)
が起こる可能性があるということだ。

国債未達が起きるような財政破錠した国
(今のギリシャ)の通貨など
誰も受け取りたがらないから円は大暴落だ。

■■■

ポイントは2点です。

経常収支(黒字)=
貿易収支(31年ぶり赤字)+ 所得収支
(黒字過去に稼いだドルを海外に投資、
そこから多額の配当や利息収入)

毎年44兆円もの新規日本国債を
買ってくれない時がくるか?!

平成24年日本国予算(財務省ホームページより)
http://www.mof.go.jp/

収入90兆円
=税金等46兆円+国債発行44兆円(赤字国債)

支出90兆円
=国債返済22兆円+財政支出68兆円(社会保障等)

今世界で最も注目しているギリシャは
来月3月20日に、過去に借りたお金(国債)を
返済しなければなりません。

この借金を返すために、また新たに借金をして返します。

これはどこの国も行っていることですが(日本も)、
問題は新たに借金(国債)を引き受けてくれない時、
国は破錠します。

会社も個人も同じで、現在の借金を返済できなくなり、
かつ新たに借金ができなければ、破産となります。

日本の国債はいつも銀行や郵便局や保険会社などが
買ってくれましたが、
銀行や郵便局や保険会社のお金は私達のお金です。

銀行に預けている私達のお金が減り、
銀行が国債を買わなくなる日がきたら
アウトということです。

いつくるかはわかりませんが、
いつかは来ると予想している識者が多いのです。
今回の貿易収支赤字はそれに一歩近づいたということです。

それでは、どのように防衛したらよいでしょう。
個人的にはUSドルは多少持っておくべきだ
と思っています。

USドルを持っていれば、
どこでも買い物ができますので。

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