- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
期待すると何かが変わる!
時は1964年、地は米国。
教育心理学者のロバート・ローゼンタールさんが、こんな実験をしました。
小学校にて知能テストを行った。
担任の先生には、
「これから数ヶ月の間に成績が伸びてくる子を見極めるテストです」
と説明した。
テスト終了後、結果を知らせた。
「これからこの子たちの成績が伸びます」
と名簿を手渡した。
しかし、その生徒たちは無作為に選ばれたものであった。
それにも関わらず、数ヶ月後・・・、
名簿の中に名前があった生徒の成績は向上した。
「期待すると、期待された側は、その期待に応えようとがんばる。」
これが、ピグマリオン効果ですね。
あまりにも有名ですので、すでにご存知だと思います。
この「期待」という言葉に近しいものに「信頼」があります。
松下幸之助氏は、ある本でこんなことを言っています。
「人間は、疑いの気持ちを持って接すれば、そのように反応し、
信頼の気持ちで接すればこれまた
そのように反応する面があると思う。」 *1
人は人を100%信頼することは、なかなかできないものです。
ですが、「信頼」しようと、「期待」しよう心を動かすことはできます。
そういった姿勢で部下に接することはできます。
部下であった時、どうでしたか?
上司が自分に期待しているかどうかに、
やけに敏感じゃありませんでしたか?
ピグマリオン効果は、
ギリシャ神話に登場するピグマリオン王の逸話にちなむ。
王は、ある彫刻に恋をしてしまう。
あまりの恋い焦がれぶりにアプロディテ神が、
彫刻を人にしてくれる。
「思い」が現実化したという物語です。
部下に「期待する」という、あなたの「思い」が、
何かを変えるかもしれません。
*1『指導者の条件』より(PHP研究所)