室内環境10 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

村上 治彦
一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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室内環境10

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建築豆知識

・気密をどうするか
低気密:これは無い。
中期密:PBでだいたい取れている
高気密:防湿気密シートデ包む、または外断熱で包む。

先に書きましたが、高気密の防湿気密シートは施行したくないので、
高気密を確保するには外断熱ということになります。
低気密は昔の住宅で隙間風があった時のものです。
施工精度の向上、建材の質の向上で、気密を意識しない家でも、
中気密(≒5c㎡/㎡)になっているといいます。
(5c㎡/㎡以下が気密住宅の定義です)
また、構造のために外壁に合板を張った家の場合は2.7c㎡/㎡、
2×4(ツーバイフォー)工法の場合は2.1c㎡/㎡で意識しないでほぼ高気密です。
(2c㎡/㎡以下が高気密の定義です)
東京(地域区分Ⅳ)以南ならば中気密でいいのではないか、という意見もあります。
断熱材の選択とあわせて考えるのがいいのではないでしょうか。

             
・結露への対応
1室内側に透湿抵抗の高い防湿層を設ける(防湿気密シート)
2室外側には透湿性・防水性のある防風層を設ける(透湿防水シート)
3通気層を設ける(外壁通気工法)
4断熱欠損をなくす
5気流止めを設ける

再び気密シートは施工したくないので1は無し。
2,3は一般的に行われている方法です。
断熱欠損をどのレベルで考えるかが難しいですね。
木を断熱材と同様に考えるならば充填断熱OK。
基礎・屋根は外断熱にしたいので、小屋裏・床下は室内となり気流止めは必要なくなります。
結露対策に関しては、先のコラム「断熱の不思議、断熱の方法」を是非、見てください。

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