- 村上 治彦
- 一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
□熱はどこから逃げていく?
冬の暖房時の熱が外部に損失する割合 夏の冷房時に外部から熱が進入する割合
屋根・天井 6% 9%
外壁 19% 13%
窓 48% 71%
床 10% 2%
換気 17% 5%
窓の断熱の重要化がわかります
・ガラスの断熱性能
ガラスの種類 熱貫流率W/㎡K(数字が大きいほど熱を通しやすい)
単板ガラス 6.0
ペアガラス(空気層6mm) 3.4
ペアガラス(空気層12mm) 2.9
低放射複層ガラス(空気層6mm) 2.5
低放射複層ガラス(空気層12mm) 1.6
※低放射複層ガラス=Low-Eガラス
・建具の断熱性能(サッシとガラスの組み合えわせ)
建具の種類 熱貫流率W/㎡K
アルミサッシ+単板ガラス 6.5
アルミサッシ+ペアガラス(A6mm) 4.0
断熱サッシ+ペアガラス(A12mm) 3.0
樹脂または木製サッシ+ペアガラス(A12mm) 1.9
障子 5.8
ふすま 3.6
上の二つの数字を見るとガラスの断熱性能をあげても、
サッシ枠の部分(特にアルミ枠)で数値が上がってしまいます。
それを考えるとガラスの仕様を高めるのと同時に、
窓の内側に障子(片面張りまたは袋張り)を設けるのもいいですね。
また、夏の日差しに効果的なのは、
庇を出したり、窓の外側にルーバー(ブラインドのようなもの)を設けることです。
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