- ドクトル・ホリコン 堀内智彦
- 株式会社グリップス 企業ドクター
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
会社の病気を治すホリコンです。
■ 収益構造の相違を理解する
上記の事例を通して三つの収益構造パターンをご説明しました。
さて、読者の皆様が会社を運営するとして、この特徴的なⅠ~Ⅲ社の収益構造パターンを選べるとしたら、どのパターンを選択しますか?
ドクトルは安定志向なので?Ⅰを選択するかもしれません。絶対に赤字にならないからです。
ある程度投資をしても、売上の増加に絶対の自信があるビジネスをやろうとする方であればⅢを選ぶかもしれません。
図表 収益構造の相違と特徴(極端な例)
パターン
収益構造
特徴
Ⅰ社
変動費のみの会社
売上がいくらになろうと常に利益がでるが、どんなに増収しようとも、営業利益率は10%となる。いわばローリスク・ローリターンで大きく利益は出ないが、堅実型経営
Ⅱ社
変動費と固定費からなる会社
損益分岐点を越えれば利益がでる。
Ⅲ社
全額固定費の会社
固定費を上回った場合は全額利益になる。いわばハイリスク・ハイリターンで、ギャンブル的?
通常の会社はⅡというパターンですから、この損益分岐点分析を活用して、損益分岐点売上高を下げてリスクの少ないすなわち、赤字になりにくい収益構造を目指すのが定石と考えます。
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