日経記事;"凸版海外売上高比33割目指す内外企業と提携視野"考察 - アライアンス・事業提携 - 専門家プロファイル

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日経記事;"凸版海外売上高比33割目指す内外企業と提携視野"考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

1月25日付の日経新聞に、『凸版、海外売上高比率3割目指す 内外企業と提携視野』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。
 

『凸版印刷は海外売上高比率を16年3月期に11年3月期比16ポイント増の30%に引き上げる。新興国向けを中心に、食品・医薬品向けパッケージの需要を取り込む。

出版や広告印刷の不振を好採算の高機能パッケージなどで補い、成長につなげる方針。金子真吾社長は「急成長する市場を取り込むため、国内外の企業との業務・資本提携も視野に入れる」としている。

同社は11年12月にアルミはく並みの高機能で密閉性を持つ新型の透明蒸着フィルムを発売。これを使った高機能パッケージを中国などのアジア地域や北米に売り込む。

透明蒸着フィルムは電子部品用などの用途もあり、同フィルム事業の売上高については、16年3月期までに前期の約2倍にあたる500億円に引き上げたい考えだ。

凸版は12年3月期の連結営業利益を9%減の410億円と見込んでいる。企業の広告宣伝費抑制を受け、広告印刷が振るわない。加えて、大型液晶テレビの在庫調整を受け、液晶用カラーフィルターの不振が利益を圧迫する。

パッケージ分野以外にも「太陽電池などのクリーンエネルギーなど新しい中核事業の育成に経営資源を投じる」(金子社長)ことで、収益の底上げを目指す。』


印刷事業は、典型的な国内産業の一つです。

2010年3月時点での印刷業界の業界規模(主要対象企業27社の売上高計)は3兆9,365億円となっていました。
印刷業界の過去の推移をみますと、2004年年以降毎年少しづつ上昇していましたが、2008年年以降は減少に転じました。

近年、出版不況を背景に本業の印刷事業は縮小傾向となっています。更に電子書籍の登場は、紙による書籍出版に更なるマイナス影響を与えており、印刷事業の縮小は今後とも続くと予想されています。

また、インターネットの普及は構造的に印刷物の縮小を起こしており、市場が小さくなっていくことは必然的なことになります。

このような状況下、凸版印刷や大日本印刷の最大手企業を含めた各社は、縮小する印刷事業に代わる新規事業育成を強化しています。

印刷事業で培った技術を生かして、液晶カラーフィルタ、ICカード、液晶用カラーフィルター、デジタルサイネージ、パッケージなどの新分野での事業構築を行っています。

印刷企業は、国内だけでなく新興国を中心とした海外市場も取り込む必要があります。今回の記事は凸版が新規事業立上を行いながら、同時に海外市場開拓を目指すことについて書いています。

対象事業領域は、透明蒸着フィルムを使った高機能パッケージです。海外売上を短期間に立ち上げるために海外を含めた企業との業務・資本提携を考えるとのこと。

必要があり効果的と考えるならば、M&Aも行うべきです。

業務提携・連携や資本参加、或いはM&Aなどの手法を有効に使えば、短期間での事業立上が可能です。
凸版の動きは、新規事業を含めて海外市場開拓を考えている中小企業に参考になります。

まず、自社内にコア技術を持っていることが重要です。このコア技術で徹底的な差異化・差別化を図れるようにすることが大事です。これがないと、国内や海外市場で通用しません。

海外市場開拓で最重要であり最も難しいのが、販路開拓;集客です。販路開拓;集客を短期間にかつ有効に行う方法の一つが業務提携・連携です。

例えば、海外市場で販路や顧客を持つ企業と、お互いに「Win/Win関係」を作れれば、業務提携・連携は成立します。この業務提携・連携を強化するために、当該企業に資本参加する方法もあります。

相手先の候補を探すポイントの一つは、対等な関係で「勝ち組」になれる事業展開を可能とする相手かどうかです。

この見極めが重要です。入念に事前調査・確認を行い、不正なことや法務的な係争案件を抱えていないかどうか調べておく必要もあります。

双方が納得して取引条件などを決めて、覚書や契約書などの形で文書化し、署名して確実なのものにしておくことも重要です。

海外市場に不慣れな中小企業の場合、往々にして上記のことを十分に行わないで行動し、決めてしまい後で火傷を起こすことがあります。

業務提携・連携は、慎重にかつ大胆に行うことが必要です。もし、「Win/Win関係」が出来そうもなかったら、さっさと交渉を止める決断も大事です。

業務提携・連携に不慣れな中小企業は、専門家の支援を受けるようにしましょう。火傷をしないためです。
私も現在、数件の中小企業に対する海外市場開拓に関連した業務提携・連携支援を行っています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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