なぜ3フロアかというと、1階、2階、屋上の3フロアということなのです。当たり前といえば当たり前の事ですが、それぞれ個性がありますので、その特徴、全体の構成について説明します。
1階は「庭×3」のコラムでも書きましたが、3つの庭を用意することで外観からは想像できない、明るいワンルームを提供しました。
2階は1階とは打って変わって、採光もぐっと押さえた落ち着きのあるワンルーム。壁は木目のきれいな合板としました。将来的には3部屋の個室を作れるように、下地の補強も入れてあります。
この住宅は高台に建っているため、屋上はパノラマビューのワンフロア。つまりこの住宅は「明・暗・明」というフロアを積み重ねたハンバーガーのような構成なのです。
「ファサード」のコラムの最後に書いた円筒とは、このハンバーガーを串刺しにしている階段室のことなのです。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 新
- (建築家)
- 納谷建築設計事務所
「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
例えば「ここに窓が欲しい」と思う気持ちは、記憶の産物でしかありません。欲しい「why」を突き詰め、家作りで答えを出すのが僕らの仕事です。家への思いを遠慮せず話して下さい。楽しくて新しい家を一緒に作っていきましょう。※僕が納谷兄弟の弟です
「野川の住宅」のコラム
庭×3/野川の住宅(2006/05/16 20:05)
ファサード/野川の住宅(2006/04/26 15:04)