3-5　マーケティングキーワード⑤「お客様へからお客様の中へ」

最後のキーワードは「お客様へから『お客様の中へ」です。

ソーシャルメディアは「B to C」に力を発揮しますが、厳密に言うとソーシャルメディアは「B into C」に力を発揮します。

情報の流れが一方向だったマスマーケティングの反省として、「お客様と共に成長していく」と言った「B with C」が広がったが、「B into C」は「お客様の中へ入っていく」という新たな概念になります。

分かり易く言うと、お客様とコミュニケーションをとり、より心情・感情部分の理解を深め、サービスを展開していくというものです。

ソーシャルメディアはあくまで消費者の交流の場であり、企業がマーケティングを行うための場ではありませ

ん。

例えるなら、ソーシャルメディアはユーザーが自由気ままに交流をするパーティー会場の様なものです。そのパーティー会場の主役はユーザーであり、企業はそこにお邪魔させて頂くゲストという位置づけです。ユーザーが交流するパーティー会場の規模が大きくなりに連れて、マーケティングの存在感が増し、企業がそこに参加する意味は高まっています。

しかし、パーティー会場の外から大きな声でアナウンスしたり、看板を設置したりするのは好ましくありません。疎ましく思われて終わりです。（B to C）

「B into C」

企業が如何にその会場内に溶け込み、ユーザーに許容され、話題に交ぜてもらうこと。

ソーシャルメディアマーケティングとその他のウェブマーケティングにおいて、それが何より大切になります。