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日経記事;自動車世界5強時代VW2位浮上トヨタ3位後退に関する考察

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皆様、
こんにちは。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

1月20日付の日経新聞に、『自動車、世界5強時代に VW2位浮上、トヨタ3位に後退 日産ルノーと現代躍進、新興国戦略カギ 』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『2011年の世界の自動車販売台数で米ゼネラル・モーターズ(GM)が4年ぶりに首位に返り咲いた。2位は初めて800万台を超えた独フォルクスワーゲン(VW)。

自動車業界は2000年代半ばから続いたトヨタ自動車とGMの2強時代が終わり、VW、日産自動車・仏ルノー連合、韓国・現代自動車を含めた5強がひしめく構図となる。

自動車メーカーの年間世界販売の最高記録は、GMが1978年に記録した955万台。トヨタとGMは2007年に930万台を超えたが、08年の金融危機で失速した。

12年以降、生産体制の拡充を急ぐ上位各社にとって、1000万台乗せが当面の目標となる。

混戦から抜け出すカギを握るのが世界の新車販売の過半を占める新興国。世界最大の市場、中国では、GMが15年までに年間販売を500万台に倍増する計画を掲げる。中国だけで日産単独の販売台数を上回る数字だ。

VWも新工場を稼働させるなどして15年までに中国で現状の3割増の300万台超えを狙う。18年に世界で1000万台という目標の前倒し達成が現実味を帯びてきた。

12年に700万台を目指す現代自も中国で新工場を立ち上げる。傘下の起亜自動車が積極的に低価格車を投入している。

ライバルの市場切り崩しも激しくなる。VWは18年までに米国で販売を倍増させ100万台に乗せる計画を打ち出す。一方、現代自はVWが強いブラジルで、12年中に新工場が稼働する。

M&A(合併・買収)でトップ争いに加わるのが日産・ルノー連合だ。ロシア自動車大手アフトワズの共同買収に近く最終合意する見通し。3社合計の11年実績では「800万台クラブ」入りを果たし、トヨタに並ぶ規模になる。日産は16年に自社だけで760万台に引き上げる計画だ。』


世界の自動車企業の競争が再び激化してきました。トヨタは2007年に世界最大の自動車販売企業になりましたが、GMやアメリカ世論との関係は微妙なものでした。

自動車産業は、アメリカにとって最後の砦ともいうべき製造業であり、移動手段の大半が車による社会では、GM、フォードなどの自動車企業は特別な存在でした。

特にGMはトヨタにその座を譲るまで世界ナンバーワンの自動車企業であり、トヨタが世界ナンバーワンの座をGMから奪った後も、トヨタは積極的にその点をアピールしてこなかったと感じています。

GMはその後経営破たんし、政府の援助を受けながら再生し、再び世界ナンバーワンの地位を獲得しました。

反面、トヨタは昨年大震災やタイでの洪水問題などで生産台数を減らしたことなどにより、販売台数が減少しました。

また、これまでアメリカ市場を中心に事業を行ってきました結果、当該市場がリーマンショック後、新車販売台数が伸びていないこともトヨタの足を引っ張りました。

フォルクスワーゲン(VW)は、中国を中心とする新興国に開発や製造の拠点を置いて現地化を進め、販売台数を大幅に伸ばし、GMに次いで世界2位の販売台数を確保。

日産自・ルノーも積極的に新興国市場を開拓しており、M&Aも積極的に行っています。

2011年の世界新車販売台数は、以下の通りです。

1.GM       903万台
2.VW       816万台
3.トヨタ     790万台
4.日産自・ルノー 739万台
5.現代自動車   660万台

GMも中国市場開拓に積極的で、現地の製造拠点を強化などして、2015年までに年間販売を500万台に倍増する計画を発表しています。

トヨタは、1月18日に米科学アカデミーから、2009~11年に米国で「予期しない急加速」の原因とされたトヨタの電子スロットル制御システムについて、問題はなかったとの発表がされ、これで全ての当該問題に関する調査終了となりました。

既に米高速道路安全局から問題なしの判定をもらっていますので、これで同問題はトヨタの主張通り完全に「シロ」となりました。

この問題は、アメリカ市場でのトヨタの信頼性低下につながり、2011年度には大震災などの影響を含めて、2009年に17%あったシェアは11年には、13%に低下しました。

トヨタはこれから本格的な巻き返し策を打つでしょうし、当然ながら積極攻勢を行う必要があります。

世界市場では、VW、日産自・ルノー、現代自などのメーカーが急速に販売台数を伸ばしており、新聞記事にありますように、5強時代に入りつつあります。

トヨタも他の4社に対して積極的に対抗し、特に最重要のアメリカ市場で2009年にあったシェアを取り戻すことが肝要です。

アメリカでの現地生産も強化するとのことであり、高品質とハイブリッド車などの環境対応を武器にGMを凌駕することを期待します。

GMを負かしても、アメリカ世論からたたかれるリスクは低いとみています。他の3社が同様に売上を伸ばしており、トヨタだけが目立つ構図はないからです。

自動車産業は国内経済にとってコアなものです。トヨタ、日産自、ホンダなどの頑張りを期待します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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