- 石川 智
- オフィス石川 代表
- 高知県
- ファイナンシャル・プランナー
対象:保険設計・保険見直し
こんにちは、石川です。
私は5社の保険会社を扱っています。
その保険会社の先進医療特約を見ていて気になることがあります。
先進医療?という方のためにこの特約を簡単に説明を。
公的医療保険の自己負担は決まっていて、現役世代は3割ですね。
しかし、治療の技術料を全額負担しなくてはいけない医療技術があるんです。
厚生労働省に認められた「ハイレベル」な技術で、「3割負担にできないような特殊なもの」を、先進医療と呼びます。
例えば有名なものでは、がんの重粒子線治療300万円などがこれにあたります。
それを民間の生命保険でカバーしましょうというのが「先進医療特約」なんです。
で、本題に。
皆さんはご存知でしょうか、先進医療特約に二つの種類があることを。
え~、金額じゃないんですよ。
すぐに1000万円か2000万円かなんて話になりますが、それじゃないんです。
では何の種類か?
保険期間です。
終身タイプと10年更新タイプ、です。
これ、設計書を見ると「10年更新」なん書いていますが、WEBでみても書いてない会社もあります。
なぜ、これにこだわるかというと、10年更新タイプの将来の保険料が実はあいまいなんです。
この特約料、普通は100円前後です。
もちろん、終身のタイプならこの100円でず~と行くんでしょうが、10年更新の場合、果たして、10年後にも100円なんでしょうか?
これに敏感になったのは
先進医療が認知されて、この特約をつける人が増えたこと、
以前より先進医療を受けようかな、と考える人が増えたこと、
などを総合的に判断したら、10年後、保険料をUPせざるを得ない状況が生まれるのでは、と感じているからです。
確かに誰でも先進医療を受けることはないかもしれませんが、数万円から数十万円の先進医療、意外にも知らないうちに受けることあるかもしれませんよ。
そのとき、あっ、確か俺の保険についてたな、って気づいたらたぶん保険会社に請求しますよね。
あと、今後さらに革新的な先進医療が開発されたら、この特約のニーズは急騰するかもしれません。
保険会社はそれを察知し、最近は10年更新にしているのではと、疑っているんです、私が(笑)
ともかく、1000万か2000万かに目が行くでしょうが、この終身タイプか10年タイプかも大事な選択肢になるかもしれませんね。
ではまたお会いしましょう。
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