- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
離婚か?夫婦関係の修復か?揺れているあなたに(2)
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恋愛セラピストのあづまです。
「離婚か?夫婦関係の修復か?揺れているあなたに(1)」からの続きです。
感情を「怒り系」と「寂しさ系」に分けて整理してみると、
怒りは、相手との距離を離す感情です。
寂しさは、相手との距離を近づけようとする感情です。
そして、揺れているときには、この両者を持っていることが多いのです。
感情にまかせて、別れを選んでしまうということは、怒りを優先して、寂しさを無視することです。
すると、あとから「寂しい系」の感情が出てきたときに後悔することになります。
一方、怒りを飲み込んで、相手との関係を維持することを選んだ場合には、飲み込んだ怒りの感情が心の奥底でくすぶっていますので、
・関係の継続は選んだが、夫に近づかれたくない
・セックスを求められるのが苦痛
・同居人のようになってしまった。愛情を感じられない。
といった、「相手と近づくと抵抗を感じる」症状に悩むことになります。
どちらの道を選んでも、後悔することになるわけです。
実は、抜けている視点があります。
それは、
現実問題に対処するという視点と、
感情の整理をつけるという視点と、
両方持つ必要があるということなのです。
離婚するか、関係を維持するかという決断は、経済的な面(離婚すると大抵経済的には大変になる)や、子供の教育や心理、親戚関係や仕事の関係など、様々なことを考慮した上で決める必要があります。
一方で、現実問題を中心に決断したとしても、感情の整理というもうひとつのテーマを置き去りにしてしまうと、いつまでも悩み続けることになります。
この問題は、男性に比べて、女性の方が悩みます。なぜなら、男性は過去の感情は比較的簡単に「忘れてしまう」のに対して、女性は感情を忘れることができず、特に怒りを飲み込んだ場合などは、その感情に延々振り回されることがあるからです。
なおかつ、男性が浮気をしたとしても、男性の側が、相手の女性との関係を清算して謝った場合、本人の中ではけじめをつけたと感じることが多いので す。感情の整理をつけられない奥さんから、何度も過去のことを色々いわれ続けると、今度は「そんなにいつまでもグチグチいうのなら、もう別れる」と言われ かねません。乱れた感情の整理の責任まで、旦那に押しつけられないのが辛いところなのです。でも、修復を目指す場合、それを乗りこえなければなりません。
離婚か?夫婦関係の修復か?揺れているあなたに。
現実問題に対処するという視点のほかに、
感情の整理をつけるという視点を持つこと。
これが大切です。
特に、感情の整理の方を、ひとつの、大きな課題だと捉えておくことが、大事です。
(追記)
感情の整理の方法に関しては、
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(3)
や、
心理学に関するコラムカテゴリーの記事などをお読みになると、きっとヒントが得られると思います。
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